尼崎の「近松記念館」(尼崎市久々知1)で12月11日、「第2回尼崎落研選手権」が開催される。
尼崎は人間国宝の故・桂米朝さんゆかりの地であるほか多くのお笑い芸人を輩出する「落語・お笑いのまち」であることから、市では「新人お笑い尼崎大賞」に加え、昨年から同選手権をスタートした。今回は12大学の「落研(落語研究会等)」から代表者1人が出場して落語の腕を競い合う。
昨年大賞を受賞した京都大の道楽亭栗鈴さんは、近松祭などのイベントにたびたび招かれ落語を披露しており、今大会にもゲスト出演する予定。特別賞を受賞した関西学院大の四笑亭笑ん太さんは今年2月開催の全日本学生落語選手権「策伝大賞」で最優秀賞を獲得するなど、受賞者の活躍ぶりも目立っている。
出場は、大阪大、大谷大、岡山大、関西大、関西学院大、京都大、京都産業大、京都女子大、神戸大、名城大、立命館大、龍谷大。このうち岡山、関学、京都女子、神戸、立命館の5大学は前回の策伝大賞ファイナリストでもあり、全国トップレベルの戦いが期待される。
市都市魅力創造発信課の原田絹子さんは「尼崎は地域寄席が盛んなこともあり、出場者からは『笑い声がたくさん届いて大会を楽しめた』という声が寄せられるなど、温かい雰囲気の会場。選手権といえども1人12分という持ち時間なので、観客としてもじっくり落語を楽しめるのでは」と話す。
大賞には賞金5万円、大賞と特別賞には副賞として高岡食品工業の「むぎチョコ」1年分を贈呈する。
12時30分開場、13時開会。入場無料。問い合わせ先は市都市魅力創造発信課(TEL 06-6489-6385)。