尼崎のパン店「Know mu Bakery(ノウムベーカリー)」(尼崎市上ノ島町2、TEL 090-7348-1657)で11月28日、「季節の体のお話とおいしい養生スープの会」が開催される。
2013年に篠山で開業し、同地の野菜と自家製酵母を使った素朴なパンが話題となり、さまざまな地域イベントやカフェで扱われ多くのファンを獲得した同店。今年2月、店主の佐野貴人(たかと)さんの地元である尼崎に新店舗を構えた。店内には全6席のカフェスペースも備える。
同店のパンは卵を使わず、国産小麦、有機野菜、自家製酵母を主な原材料とするのが特長。15年のパン職人歴を持つ妻の智子さんは「子どもがアレルギーだったことがきっかけで、食材についていろいろ勉強した。カリフォルニアレーズンから作る天然酵母も独学。季節や発酵時間で味が変わり、季節ごとの顔があるようで面白い」と笑顔を見せる。店内の商品には、手作りのパン店としては珍しい「アレルギー成分表示」も行っている。看板商品は、丹波篠山の黒豆きなこのクリームが入った黒糖パン「黒豆きなこちゃん」(180円)、軽い食感と甘い香りの「ココナツメロンパン」(160円)など。「玄米食パン」(ハーフ 360円)は午前中に完売することも多いという。
11月から店内イベントをスタートし、15日の「多肉植物の寄せ植えワークショップ」では寄せ植え講座と同店の限定品「洋ナシのタルト」ケーキセットを提供し、1部・2部とも満席となった。第2弾となる今回は、東洋医学の専門家を講師に招き、季節の養生講座と「かぼちゃと白ネギのおなかがぽかぽかするスープ」を提供する予定。「スープは家庭でも楽しめるよう、簡単に再現できるレシピにした。冷え性の人はもちろん、誰でも気軽に参加してほしい」と佐野さん。
「篠山の野菜がおいしいのは寒暖差が大きい気候のためで、そこから生じる濃い霧(=ノウム)が店名の由来。尼崎でも篠山や近郊のおいしい無農薬野菜を特長にしたパンを提供していきたい。12月には太くて甘い旬のネギを使った自慢の『ネギみそパン』も販売予定なので、楽しみにしてもらえたら」とも。
「養生スープの会」開催時間は第1部=11時~12時、第2部=13時~14時。要予約、各回定員8人。参加費は1,500円。同店の営業時間は9時~19時。月曜、第2・第4日曜定休。