尼崎市総合文化センター(尼崎市昭和通2、TEL 06-6487-0800)で9月11日、1970(昭和45)年から活躍するハードロックバンド「紫」のドラマー、宮永英一さんの講演会が開催される。
「紫」は米国の施政下にあった戦後の沖縄で独自の発展を遂げた沖縄ロックの草分け的存在で、伝説のハードロックバンドとして知られ、解散・再結成やメンバーの交代を経つつも現在なお活動を継続している。
同バンドで1973(昭和48)年からドラムとボーカルを務める宮永さんは1951(昭和26)年に那覇市で生まれ、当時主要な米軍基地が置かれていたコザ(現沖縄市)で育った。現在ではバンド活動の傍ら、沖縄ロック振興や平和のための活動も精力的に行っている。今回の講演では、宮永さんが育ったコザの街で見た戦後沖縄の現実、音楽との出合いなどを中心に語る。
主催する関西沖縄文化研究会の仲村智子さんは「3年前にも宮永さんの講演で、15歳でバンド活動をスタートしたころ、ベトナム戦争へ明日にも飛び立とうとする若い兵士を前にドラムをたたいた時の思いなどを聞き、感銘を受けた。一人のミュージシャンとして彼が生きた現実を、たくさんの人に知ってもらえたら」と話す。
15時開演。入場料は2,000円。