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尼崎で公演「尼の宴」 多文化が交差する「自由都市」尼崎を表現

関西琉球舞踊研究所のパフォーマンス

関西琉球舞踊研究所のパフォーマンス

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 尼崎のあましんアルカイックホール(尼崎市昭和通2、TEL 06-6487-0800)で5月29日、沖縄を中心とする国内外の民俗芸能集団・アーティストが共演する「尼の宴~黒潮の祭典~」が開催される。

古武道太鼓集団風之舞の舞台の様子

 かつて海の玄関口として港貿易で栄え、現在も阪神間にあってさまざまな文化が交差し、受け入れ合う「自由都市」として尼崎を捉え、市制100周年記念の一端にと企画された同公演。演出は沖縄・今帰仁(なきじん)を拠点に「創作芸団レキオス」を率いる照屋忠敏さん、音楽監督は沖縄音楽アーティストの日出克(ひでかつ)さんが務める。

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 オープニングでは、朝日放送の道上洋三さんと歴史研究家の田辺眞人さんによる「尼崎を語る」トークショー、「吟道哲山流」宗家の山岡哲山さんの詩吟で市制100周年を祝う。

 メインタイトルの演目では、シルクロードから黒潮の流れに乗り伝わった文化の広がりを再現するかのように、チベット民謡、韓国舞踊をはじめ、日本最南端の八重山古典音楽、琉球舞踊、創作エイサー、琉球古武道などが登場する。高知と北海道のよさこい、沖縄三線(さんしん)と津軽三味線の共演も。演者たちはおのおののパフォーマンスを披露するだけでなく、互いに響き合いながらセッションし、「多文化が交差する街」尼崎を表現していくという。

 主催団体の一つで、市内を拠点に沖縄文化交流・普及活動を行うNPO法人「関西沖縄文化研究会」代表の仲村智子さんは、「尼崎は沖縄から移り住んだ人が多いだけでなく、在日韓国・朝鮮人、諸外国の人、他府県から人の出入りも多い『小さな多民族国家』のような面を持っている。今回のイベントで、一見異なるそれぞれの文化が『黒潮の流れ』で一つにつながっていることを感じてもらえたら」と話す。「戦争や米軍基地といった視点で語られることの多い沖縄だが、琉球王国400年の歴史にも興味を持ってもらえるとうれしい」とも。

 出演は沖縄民俗芸能の「関西琉球舞踊研究所」「古武道太鼓集団風之舞」「城間健市」「創作芸団レキオス」、八重山古典音楽の「横目兄弟」、韓国から「李綾子韓国伝統舞踊研究所」、高知から「よさこい工房・祭彩」、チベット民謡の「バイマーヤンジン」、津軽三味線の「itaru」、大阪で寄席三味線を復活させた女道楽の「内海英華」、札幌のよさこいソーラン「結海衆・宮本毅」を予定している。

 上演時間は、13時30分開場、14時開演。入場料は、前売り=3,000円、当日=3,500円。全席自由。