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尼崎の高校で「模擬選挙」 学生団体が若い世代へ選挙をPR

実際に使われている投票箱に投じる生徒ら

実際に使われている投票箱に投じる生徒ら

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 尼崎市の百合学院高校(尼崎市若王寺2、TEL 06-6491-6298)で3月9日、高校2年生を対象に「模擬選挙」が行われた。

投票の結果、グッチ坂口氏が当選した

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 今夏の参議院議員選挙から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられるのを前に、同校と高校生らでつくる学生団体「Kids Voting Japan」が協力し、実施したもの。模擬選挙は、同校を一つの国に見立て、生徒らが国民となり新しい代表者を決めるという設定でスタート。「候補者の一人が週刊誌に追われている」といった情報が流れた後、立候補者となった同校の教師3人が「女性が輝く社会」をテーマに選挙演説を展開した。

 演説を聴いた生徒らは、グループに分かれてディスカッション後、名前を記入した用紙を投票箱へ投じた。投票を終えた生徒は「演説が面白かった」「実際に投票を体験して、選挙に興味が湧いた」「投票用紙は一枚の紙切れだと思っていたが、投票する重みを感じた」と話していた。

 同団体の吉川敦也さんは「自分の出身地である尼崎市の投票率が低いことを知り、投票率を上げたいと思い活動を始めた。学生に興味を持ってもらえるよう、週刊誌に追われる候補者など、タイムリーな話題も盛り込んだ」とほほ笑む。

 今回立候補者として参加した吉川(きっかわ)晶子教諭は「とあるイベントで吉川さんと縁ができ、彼らの活動内容から『模擬選挙』実施へとつながった。若い世代へのPRが目的だが、演説をするためさまざまなことを考える中で、すでに選挙権を持つわれわれにも気付く部分があった。こういった取り組みを続け、選挙がより身近なものになれば」と期待を込める。

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