尼崎市役所で3月2日、市内の小学生たちが稲村尼崎市長に「未来の尼崎」をテーマにした意見文を提出した。
市長室を訪れたのは立花小、武庫南小、大庄小の6年生、計200人の代表9人と担当の教諭たち。小学生代表団は一人ひとり市長と名刺交換した後、意見発表を行った。
「尼崎にはあまり知られていないが、おいしいもの、たくさんの良さがある。それを私たちが知り友達や周りの人へ、小さな輪から伝えていきたい」(立花小・枦茜音さん)、「尼崎には歴史あるモダン建築が多く残っており、未来まで残ってほしい。見学できるイベントなどで興味を持って、残したいと思ってくれる人が増えてほしい」(武庫南小・佐々木明日夏さん)、「工業が魅力の尼崎。公害など悪いイメージがあるが、今は煙を減らしたりしている工場がたくさんある。まずは自分から知って、みんなから注目される尼崎になってほしい」(大庄小・森彩音さん)といった意見が寄せられた。
稲村尼崎市長は各校から意見文集を受け取り、「街の未来を考えてもらえてうれしい。感激した。みんなが幸せでやる気いっぱいで輝いていたら、外の人も尼崎の良さがわかるはず。次は、子どもたちが案内役となって街の魅力や歴史を伝えてもらう『子どもガイド』を実現できたら」と笑顔を見せた。