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尼崎の図書館「忍たま乱太郎」コーナー 書架がほぼ空に

ほぼ空になった書架と内山さん

ほぼ空になった書架と内山さん

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 尼崎市立中央図書館(尼崎市北城内、TEL 06-6481-5244)に新設された「忍たま乱太郎」コーナーで貸し出しが集中し、書架がほぼ空の状態が続いている。

開設当初の書架

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 同市出身で現在も市内で活動する漫画作家、尼子騒兵衛さんの作品「落第忍者乱太郎」シリーズは、キャラクター名が全て市内の地名となっているなど、尼崎色あふれる作風で知られる。同作を原作とするテレビアニメ「忍たま乱太郎」は国内外で人気が高く、ゆかりの地を訪れる観光客を集めるなど、地域活性化にも貢献している。

 同館では子どもたちに読書を通じて尼崎の魅力に触れてもらおうと、12月10日に同コーナーを設置。朝日新聞出版の「落第忍者乱太郎」全巻のほか、ポプラ社の「忍たま乱太郎」児童書シリーズ、コミック版、キャラクター大図鑑など、新作から絶版により入手困難になったものまで全227冊を取りそろえた。

 開設から約1カ月たった現在、貸し出しの集中により書架はガラ空きに。複本(普段書架に並べない蔵書)を総動員しても棚の約3分の2が空となった状態が続いている。同コーナーを担当する内山友彰さん(27)は「設置直後から、冬休みを前にした子どもや親子連れがコーナーに多く訪れた。予想はしていたが、やはり忍たま人気はすごい」と話す。「市制100周年を機に、尼崎らしさを発信するため企画した。子どもたちの郷土愛を育む一助になれば」と笑顔を見せる。

 開館時間は9時~20時(日曜・祝日は17時15分)。月曜休館。

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