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尼崎・東難波に雑貨ギャラリーカフェ「ダンドゥリオン」 アート発信基地目指す

オーナーの福本昌代さん

オーナーの福本昌代さん

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 尼崎・東難波町に雑貨ギャラリーカフェ「ダンドゥリオン」(尼崎市東難波町2、TEL 06-7164-3482)がオープンして約半年がたった。

木塀と緑に迎えられるエントランス

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 閑静な住宅地にある築65年の古民家をリノベーションした同店。以前の住人が残した緑豊かな庭をそのまま生かしており、無塗装の木塀から裏庭に続く小道を抜け、縁側から店内へとアクセスする造りになっている。

「近隣の人たちは最初、『こんな場所にこんな店が?』と不思議がっていたよう。今では展示が新しくなるたびに見に来てくれたり、ふらりと立ち寄ってくれたりする人もいる」と店主の福本昌代さん。物件を見た瞬間に、望んでいた店舗がイメージできたという。

 明るい日差しが差し込む10坪ほどの店内には、福本さんがセレクトした作家もののアクセサリー、文房具、テーブルウェアなどの雑貨が並ぶ。中心となるのは月ごとに入れ替わる展示で、8月はストライプやボーダーのデザインを得意とする「shima・shima」の2015年秋冬コレクション、9月5日からは2羽のウサギと庭をテーマにイラストやオブジェを制作している「kana」の展示が始まる予定。福本さん自身が手掛けるオーダーバッグの受注も受け付けており、基本となるパターンを福本さんがデザインし、材質や色、ポケット、アクセサリーなどは客が自由に選ぶ。価格は布製で1万2,000円~、革製で3万5,000円など。

 店内にはカフェスペースを設置。メニューは「ブレンド珈琲」「アイス珈琲」「アイスカフェオレ」「ティーソーダ(アールグレイ)」「プラムとタラゴンのソーダ」「あんずソーダ」(以上400円)など。アクセサリーや雑貨作りのワークショップも開く。

 福本さんは、2~3歳の頃から針と糸でおもちゃを自作するなど、大の裁縫好きという。アパレル業を目指しパターンを学ぶ傍ら、アルバイト先の雑貨店で雑貨の魅力に目覚め、専門学校で雑貨のデザインや店舗経営を履修。4年のメーカー勤務を経た後、大阪・南堀江で2001年、初めて自身の店をオープンした。福本さんのオーダーバッグは14年間にわたり着実にファンを増やし続けており、新作を発表するたびに注文を入れる「コレクター」もいるという。

 店名の「ダンドゥリオン」は仏語でタンポポの意味。福本さんは「一番好きな花。とても身近で、コンクリートの地面に咲くほど強く、優しく、綿毛で広がっていく。この店もいろんな人にとって身近な場所になれたら。街の人やアーティスト同士が出会うきっかけを作っていきたい」」とほほ笑む。

 営業時間は11時~19時(日曜は18時まで)。水曜定休。

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