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尼崎でストップモーションアニメ制作体験 「電信柱エレミの恋」作者が協力

「はしれ!うりぼー」を制作する親子

「はしれ!うりぼー」を制作する親子

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 尼崎市総合文化センター(尼崎市昭和通2、TEL 06-6487-0800)で8月2日、ストップモーションアニメ制作を体験するワークショップが開催された。2009年に発表され、複数の映画・芸術賞を受賞したストップモーションアニメ作品「電信柱エレミの恋」を制作した「ソバットシアター」が技術提供した。

コマ撮り作業に集中する親子

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 同センターで7月25日から開催されている「つながるアートのちから」展の一環として行われた同イベント。同展に出品している「ソバットシアター」代表の中田秀人さんは尼崎市出身で、京都精華大学などで教鞭(きょうべん)を執りながら、市内で制作活動を行っている。

 ワークショップでは、「ソバットシアター」で造形技術を担当する松尾憲樹(けんじゅ)さんと細井浩和さんの指導の下、4組の参加者がコマ撮りアニメ作品「はしれ!うりぼー」の制作に挑戦した。

 作業は中田さんオリジナルデザインの登場キャラクター「うりぼー」を作ることからスタート。参加者は用意された型にパテを慎重に流し込み、固まってできたフィギュアに思い思いの彩色を施した。型は足の角度が異なる2タイプを用意し、それらを交互にコマ撮りするだけで元気に走る「うりぼー」が簡単に表現できる仕組み。撮影と編集はスマートフォンにインストールした専用アプリを使用。4秒のアニメ動画に20カットを要する根気の要る作業だが、参加者は試行錯誤しながらオリジナルアニメを作り上げていった。

 大阪から小学1年の息子と訪れていた女性は「息子はこの種のアニメが大好き。私が習得して家でも一緒に作品を作ってあげられたら」と熱心に指導を受けていた。市内在住の参加者は「絵を描くのが好きで、こうした体験もやってみたくなった。菓子店を経営しているので、作った動画を店のPRに使いたい」と、「あまプレ25(尼崎プレミアム商品券)」を背景にしたユーモラスな動画を作った。ワークショップの最後には全作品の上映会が行われ、お互いの作品をたたえ合った。

 指導に当たった松尾さんと細井さんは「今回は参加者の誰もがいい作品を作れた。自宅でも簡単にできるので、さらに制作に挑戦してもらえたら」と笑顔を見せた。「ソバットシアターの次回作も、着々と制作が進んでいる。発表時期は未定だが、また尼崎を原風景にした作品になる予定。楽しみにしてもらいたい」とも。

 同ワークショップは8月23日にも開く予定。開催時間は13時~17時30分。参加費は2,500円(材料費込み)。参加予約は電話(TEL 06-6487-0806)で受け付ける。

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