インスタレーション作品を制作する作家・小出麻代さんの個展「声声(こえごえ)が灯(とも)して」が現在、尼崎市総合文化センター(昭和通2)9階で開かれている。
尼崎にゆかりのある若手芸術家の支援を目的に市が設立した「尼崎市文化未来奨励賞」を、小出さんが受賞したことを記念し開く個展。小出さんは、作品を展示する場所や地域を訪れ、街の人にインタビューしたり、リサーチしたりしたことから着想を得て作品を制作しており、これまで尼崎市でも個展やグループ展、ワークショップなどを多数行ってきた。
会場は、同センター9階に2001(平成13)年まであり、現在は使われていない旧結婚式場。面積約1000平方メートルの半分以上を活用し、言葉、写真、映像、オブジェクトなどを組み合わせたインスタレーション作品を展開する。
同展を担当する、市文化振興財団文化課課長補佐の原田絹子さんは「小出さんは今年6月ごろから尼崎を訪れ、インタビューしたり尼崎の歴史や産業などをリサーチしたりしてきた。尼崎に真摯(しんし)に向き合った作品がどのように展開されるのか、じっくりと楽しんでもらえたら」と話す。
関連イベントとして、11月26日に小出さんとアートプロデューサーの原久子さんを招いた「クロージングトーク」を開催。開催時間は15時~16時30分。定員は30人程度(当日受け付け、先着順)。
開催は土曜・日曜・月曜・祝日のみ。開館時間は12時~17時(入場受け付けは16時30分まで)。入場無料。11月26日まで。