「erico solo exhibition 『境界』」が現在、JR立花駅近くのカフェ「TeToTe(テトテ)」(尼崎市立花町1)で開催されている。
展示作品「春宵」。「作品は道端や最寄り駅など生活圏内で撮影したものが多い。身近な場所で何度も通う場所だからこそ、小さな変化に気付くことができる」とericoさん
東京、関西エリアを中心に活動する写真家・ericoさんによる作品展。ericoさんは「日常の中に潜む境界」をテーマに、近年は万華鏡を使って撮影した作品制作に取り組み、動画制作や作曲活動なども展開している。尼崎での個展開催は約5年ぶり。
昨年東京で行った個展からピックアップした作品に新作を加えた18点を展示。道端に咲く花や水面に写る影、建物の入り口、隙間など、「街中でふと見つけた境界の入り口」を感じさせる場所を被写体とする。ericoさんは「日々暮らす世界を見ること、感じることを『自分自身の内面に向き合う行為』と捉え、外的世界と内面の『境界』を感じた瞬間を撮影している」と話す。
作品は、アクリル板3枚の間に透明フィルムにプリントした2枚の写真を重ねて組み合わせ、壁が透けて見える仕様で展示する。「浮遊感や奥行きが感じられ、自分の内に存在する記憶や感情などが点在している様子を表している。光の強さや角度によって店内の白い壁に写る作品の影も変化するので、壁も作品の一部として楽しんでもらえたら」とericoさん。
開催時間は12時~18時。1グループ2人まで入店可能、ワンオーダー制。作品の販売も行う(サイズ=254ミリ×203ミリ~、価格=1万円~)。水曜定休。5月15日まで。