尼崎市少年音楽隊が現在、市内在住の小学4年の児童を対象に2022年度の新隊員を募集している。
同音楽隊は1962(昭和37)年、小学5、6年生を対象に誕生。現在は「合唱隊」、10種類以上の管楽器と弦楽器、打楽器で構成する「吹奏楽隊」、「バトン隊」、打楽器や金管楽器の「トランペット隊」、「ドラム隊」の5隊編成で、約250人の隊員が所属する。
活動は小学5、6年の2年間で、原則毎週土曜の練習(祝日を除く)、定期演奏会や市内の小中学校、青少年団体などが参加する「たそがれコンサート」、地域のイベントへの出演(土曜以外もあり)、夏休み中の合宿など。2020年は新型コロナ禍で定期演奏会を開催できなかったものの、昨年は「創立60周年記念演奏会」をあましんアルカイックホールで開き、日頃の練習の成果を披露した。
1月22日、29日に練習見学会を各隊の練習会場で開く。会場は、合唱隊=中央北生涯学習プラザ音楽室、吹奏楽隊とドラム隊=あまがさき・ひと咲きプラザ内「あまぽーと」2階、トランペット隊=同プラザ内「看護専門学校」5階、バトン隊=難波の梅小学校体育館(上靴が必要)。時間は、吹奏楽隊=13時30分~14時30分、他の4隊=10時30分~11時30分。見学希望者は直接会場へ。
楽器は基本的に市で用意するため、持っていない児童も活動に参加できる。月謝は不要で、保険料や合宿参加費などは別途必要。
金管楽器だけでなく、楽器自体も未経験で入隊したという5年生のトランペット隊員は「音楽隊に入って、それまで吹けなかった楽器が吹けるようになってよかった」と話す。子どもたちからは、ほかにも「他校の友達ができた」「進んで友達に話し掛けたり、協力したりできた」「楽譜がすぐに読めるようになった」などの感想があるという。保護者から見た子どもの変化には「人前に出るタイプではなかったが、6年生で学校行事の大役に自ら挑戦した」「責任感が強くなった」などの声も上がる。
市の担当者は「2年間の音楽隊活動を通じて、隊員たちは音楽的、技術的だけでなく、本当に多くのことを学び、その経験が一人一人の大きな成長につながっていると感じる。少しでも興味のある人は、練習見学会に来てほしい」と呼び掛ける。
入隊希望者は、通学する小学校の音楽の担当教諭から募集要項と入隊申込書を受け取り、記入して渡す。私立小学校に通学している場合は、直接、市こども青少年局こども青少年部こども青少年課(TEL 06-6423-9996)へ問い合わせる。募集要項は市のホームページにも掲載されている。申し込み締め切りは2月8日。