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尼崎でドキュメンタリー映画「みんなの学校」上映会 共に考える「シェア会」も

タイルカフェ代表の鈴木睦枝さん(右)、スタッフの大西真美さん

タイルカフェ代表の鈴木睦枝さん(右)、スタッフの大西真美さん

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 尼崎市立武庫西生涯学習プラザ(愛称ゆうやけプラザ、尼崎市武庫の里1)で11月20日、ドキュメンタリー映画「みんなの学校」の上映会が開かれる。

コロナ禍以前の「タイルカフェ」公開講座の様子

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 同作品は、大阪市に実在する公立の「大空小学校」が舞台。「全ての子どもに居場所がある学校をつくりたい」と不登校ゼロを目指す。特別支援学級を置かず、特別支援教育の対象になる児童や気持ちのコントロールが難しい児童も含め、さまざまな子どもたちが同じ教室で一緒に学び、生活する。

 同校では「自分がされていやなことは人にしない、言わない」という唯一の約束の下、児童や教職員に加え、保護者、地域の人々も力を合わせて「学校をつくってきた」という。その姿を記録した同作は映画館で公開されたほか、地域の団体などにより上映会が開かれている。

 今回、同プラザで上映会とシェア会を主催するのは、不登校の子どもとその保護者を支援する団体「タイルカフェ」。2018(平成30)年から、保護者の座談会「タイルカフェ~不登校井戸端会議」、子どもの居場所となる集い「タイルがくえん」を運営するほか、不登校に関するイベントや講座を開いてきた。

 同団体代表の鈴木睦枝さんによると、上映会開催は「劇場公開後、自主上映が全国で行われている。不登校がゼロというこの大空小学校って、どんな学校だろう。一度見てみたい」というスタッフの声がきっかけという。同校の教育実践を通して、子どもたちとの関わりのヒントやメッセージ、希望を観客同士で共有することを目的としており、「保護者や教育関係者、支援者、とにかく子どもに関わる全ての人に見てほしい。一緒に考え、感動を分かち合いたい」と呼び掛ける。

 上映後の「シェア会」は参加自由。鈴木さんは「感動や皆さんの気付きをシェアし、より深めたい。子どもの自立や多様性を認めることについて、同校の事例に照らしつつ、保護者の在り方や支援者にできること、今の子どもたちが幸せになる方法など身近な話をできれば」と話す。

 開催時間は、作品上映=13時~15時、シェア会=15時30分~16時30分。料金は、前売り券=500円、当日券=1,000円。18歳未満または高校生以下は無料(要事前申し込み)。定員は150人。前売り券の販売と申し込み受け付けはウェブサイトで行う。

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