暮らす・働く

阪神バスが尼崎市内線、阪神線のダイヤ改正 自動車教習所への乗り入れも

尼崎市内線車両

尼崎市内線車両

  • 13

  •  

 阪神バス(尼崎市大庄川田町)が7月31日、尼崎市内線などのダイヤ改正を行った。

[広告]

 新型コロナウイルス感染症の影響により利用者が減少したことから、運行を今後も維持するため見直しを実施。一般路線バスの阪神線、尼崎市内線について、路線の新設や廃止、一部路線の経路や停留所名の変更、土曜と休日ダイヤの一本化などを行った。

 改正のポイントは主に4つ。1つ目は、「尼崎総合医療センター」へのアクセス向上。「55番系統」の新設や「50-3番系統」の増便に伴い、「JR尼崎」と「尼崎総合医療センター」間の運行本数が、従来の1時間当たりおよそ平日3、4本、土休日2本から、平日6本、土休日4本に増えた。

 2つ目は、自動車教習所「尼崎ドライブスクール」(北初島町)への乗り入れ開始。阪神バスが進める「沿線企業の送迎バスを路線バスで代替する」という新たな取り組みの一環で、一部の便を同スクールまで延伸する。費用を同スクールが負担して教習生に「全線フリー乗車券」を発行する仕組みで、阪神バス側には固定収入の確保、スクール側にとっては、送迎バス削減により運行費用を抑え、事故リスクを回避できるなどのメリットがあるという。

 3つ目は、バス停の名称変更。多くは施設名を使っていた箇所で、施設の閉鎖や改名などに伴って変えたという。「中央公民館」から「東難波町2丁目」、「小田地区会館」から「長洲本通」、「立花公民館」から「立花北生涯学習プラザ前」などの変更があった。

 4つ目は、阪神線での発着地変更。「阪神杭瀬駅北」発着の「杭瀬甲子園線」を、一部時間帯を除いて「JR尼崎」発着とし、「尼崎甲子園線」に改名。尼崎市中心部と阪神甲子園(西宮市)を結び、市外とのアクセスを向上させた。そのほか、土曜ダイヤと休日ダイヤを一本化して「土休日ダイヤ」とし、路線の経路変更や廃止、減便も行った。

 阪神バス経営企画部の浜見悠太さんは「今回のダイヤの見直しでは、系統を廃止しても他の系統を経路変更して代替し、極力利便性を下げない工夫をした。単なる効率化ではなく、より利便性を高めるよう、尼崎市中心部と市外を結ぶ路線の新設なども併せて実施した。今後も地域社会と連携して取り組んでいく」と話す。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース