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尼崎市がブランドブックを無料配布 「クセになる」アマの魅力伝える写真集

「尼崎市ブランドブック」表紙

「尼崎市ブランドブック」表紙

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 「尼崎市ブランドブック」が現在、市内公共施設や駅などで配布されている。情報を提供する観光パンフレットや住民向けのガイドブックとは異なり、ブランドブックは「コンセプトブック」とも呼ばれ、自らのイメージや世界観、価値、目指す方向性などを伝え、見た人に理解してもらうことを目的とする。

スクールボランティアをしているという男性を写した一枚

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 今回、尼崎市はブランドブック制作に当たり、「社会一般的に定着している尼崎市の先入観を打ち破りたい。ありのままの尼崎らしさや街の活力を、読み物ではなく目で見て感じとれる冊子を」と写真集を企画。街のエネルギーをデザインする写真集を作るため、あえて「尼崎をよく知らない人」として、海外出身で人の表情をうまく表現できる写真家から、ベルギー出身のロブ・ワルバースさんを選んで依頼した。

 東京を拠点にファッションやライブ、ポートレートの撮影で活躍するロブさんにとって、尼崎は「終わりのないテーマパークを歩き回るような気持ちになる場所」に映る。「都市にありながら古きよき雰囲気が今も生きている。ファッションや流行が独自のルールを生み出し、人々が誇らしげに見える」と言い、市在住・在勤者や市内で活動する人をモデルに商店街などさまざまな場所で撮影。独特の陰影のある写真で、市民が親しみを込めて「アマ」と呼ぶ尼崎の「クセになる」魅力、尼崎らしさを表現した。

 尼崎市ブランドブックは5月13日に配布を開始。見た人から「こんな人がいたんや」「今まで気付けなかった地元の新たな魅力を再発見できた」という感想が届いているという。一方、撮影モデルになった人からは、「めちゃめちゃスタイリッシュやん」「ページをめくりながら『かっこいい』『かっこいい』って言う声が上がって。その中に登場できてうれしかった」というコメントもあったといい、市の広報担当者は手応えを感じている。「魅力的な写真の数々を市内の人はもちろん、市外の人にも見てほしい。この冊子をきっかけに尼崎に興味を持ってもらえたら」と話す。

 市役所広報課や各サービスセンター、各生涯学習プラザ、中央・北図書館、歴史博物館ほか公共施設など約30カ所に加え、阪神電車の6駅(大阪梅田、尼崎、甲子園、御影、神戸三宮、新開地)でも無料で配布。1万部限定。

 尼崎市公式インスタグラムでは、誌面に掲載した写真のほか、スペースの都合などで載せ切れなかった写真も紹介している。

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