「パイセンやでぇ~」のネタで知られるお笑い芸人、矢野・兵動の矢野勝也さんが、尼崎の新名物にとオリジナル菓子「尼崎(ガサキ)のパイセン」をプロデュースした。その発売を記念して2月11日、あまがさきキューズモール(尼崎市潮江1丁目、TEL06-6493-5583)でトークイベントが開かれた。
矢野さんは出身も居住地も尼崎で、吉本興業グループが2011年から進めている「あなたの街に“住みます”プロジェクト」の一環として地元PR活動を行っている。会場の3階レンガの広場には開演前から大勢の観客が集まり、クレイジーケンバンド「タイガー&ドラゴン」の熱唱としゃべくりを取り交ぜつつ矢野さんが登場すると、大きな歓声が上がった。矢野さんと尼崎への郷土愛を共にするゆるキャラ「ちっちゃいおっさん」も応援に駆け付け、「ワシのこと見えとるんは心のきれいな人だけやで~、ちっちゃいおっさんこと、福山雅治です~、違うか~!」というおなじみのギャグで会場を沸かせた。MCは同じく尼崎出身のへびいちご高橋智さんが務めた。
矢野さんとおっさんは初対面だが、共に45歳の同級生でもあり初共演とは思えない息の合った掛け合いを見せた。矢野さんは昨年から肉体強化に励んでおり、ステージ上では上半身裸になって鍛え上げた筋肉を見せる「マッチョ芸」も披露。ベイコム総合体育館(西長洲町1)で週3日ほどトレーニングし、市内のボディービル大会で優勝したこともあるという。
会場では瓦せんべいにチョコレート味のハート型パイがセットになった「パイセン バレンタイン限定バージョン」(300円)、アーモンドパイと瓦せんべいの「パイセン」通常セット(1,080円)を販売。購入客には矢野さんのサイン色紙と記念撮影をサービスし、撮影を待つ人で長蛇の列ができた。バレンタイン限定品は準備された150個が瞬く間に完売した。
矢野さんは尼崎について「アマというと柄が悪いとか、工業地帯とかあまり良いイメージ無いみたいやけど、ここはカッコよくガサキと呼びたい」としつつ、「昔のイメージとは違い、尼崎は住んで良い町。人も優しい。大阪、神戸、伊丹空港に近く、阪神高速、名神高速、湾岸線もある。阪神、阪急、JR、みんな通ってる。市外局番は06、車は神戸ナンバーという、おいしいところ取りの町なんです」と力説すると、要所要所でおっさんが「そうや~!」と合いの手を入れ、話題を盛り上げた。
「来年の市制100年にからみ、ちっちゃいおっさんと引き続きコラボしたい」「筋肉ムキムキのパイセンゆるキャラを作るのはどうか」といったアイデアも。今後の2人の活動に注目が集まる。