尼崎・武庫之荘の住宅地にある通称「三角公園」(尼崎市武庫之荘1)で12月12日、恒例のクリスマスイルミネーションが点灯された。
1974(昭和49)年に始まり、41年目を迎えた同イルミ。同地では暮れの風物詩として定着し、近隣住民だけでなく市外から楽しみに訪れる見物客もいるという。小さな公園内にある高さ10メートルのヒマラヤスギを中心に、LED照明やクリスマス飾り、子どもたちが描いた絵などをにぎやかにデコレーションする。
同イルミを主催する「武庫之荘文化会」(武庫之荘3、TEL 06-6431-0713)は66年続く自治会。会長の橋本勝太郎さん(76)は「同会が生まれた当時は占領下。戦時中の地域自治体『隣組』はGHQが全て解体し、新たな隣保組織の結成も禁止したので、同会は日本最古の自治会と自負している」と話す。会員は1212世帯に上り、活動内容も美化活動、特別警戒パトロールからウオーキング、バスツアー、美術・音楽会、落語会、ワインセミナーなど幅広く展開している。
橋本さんは「地域の子どもたちを喜ばせたいという、1人の会員の発案から始まった。当時、クリスマスイルミといえば繁華街でのことで、住宅地では珍しい取り組みだったようだ。皆の心に明るい灯をともし、温かい気分で冬を迎えてもらえたら」と笑顔を見せる。
24日18時から「クリスマスキャロルの会」を開き、子どもの来場者にはお菓子を配る予定。イルミ点灯は25日まで。