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尼崎・塚口の飲食店が尼崎新名物「尼メンチ」発売 兵庫県産の食材でメンチカツ

「尼メンチ」を頬張る女の子。「『酒のあて』がコンセプトだが、ソースなどもいらず子どもも食べやすい味。ファミリー層にも人気」と三枝さん

「尼メンチ」を頬張る女の子。「『酒のあて』がコンセプトだが、ソースなどもいらず子どもも食べやすい味。ファミリー層にも人気」と三枝さん

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 阪急塚口駅南側にある飲食店「BLANC'O(ブランコ)酒蔵SAKE食堂」(尼崎市南塚口町1)が6月10日、兵庫県産の食材を使ったメンチカツ「尼メンチ」の販売を始めた。

直径8センチ、厚さ2センチほどの「尼メンチ」。当初はテークアウトのみだったが、現在は「昼飲みの新たな顔」として店内でも提供している

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 兵庫県産の食材に特化した料理を提供する同店のセカンドラインとして展開する「尼メンチ」。店主の三枝嘉樹さんは「昼の営業や増加する家飲み需要を考えた上で、新たな尼崎の名物として店らしいものを作りたいと思った」と話す。

 コンセプトは「お酒のさかな(あて)になるメンチカツ」。えびすもち豚、淡路和牛など銘柄肉、淡路島産玉ネギや牛乳、ブランド卵「タズミの卵」といった県内産の食材を使い、肉のうま味を味わえるジューシーな食感に仕上げているという。価格は1個380円。

 パッケージは、シンプルに黒字で大きく「め」とデザイン。「街を歩けばホルモン焼きやたこ焼きなどの『アマに根付いた味』がたくさんあり、カジュアルで親しみやすい雰囲気は大事だと思った。手軽に食べられるサイズ感にもこだわった」と三枝さん。

 コロナ禍による「食品ロス」に直面したことも、同商品が誕生したきっかけの一つだという。「これまでもできるだけ食品ロスを出さないよう営業していたが、コロナ禍の影響は大きかった。店の食材を子ども食堂へ提供するなど対応したが、自分の店よりも生産者が置かれている状況にショックを受けた。大量廃棄される現状を見るのはつらく、自分に何かできないかという思いがだんだん強くなっていった。営業自粛中に新メニューの開発に取り組み、『いろんな食材を組み合すことができて、手軽に食べられるもの』として、メンチカツにたどり着いた」と三枝さん。

 「前から新しい商品の開発をしたいという考えはあったが、時間が取れずなかなか進まなかった。今回の商品はコロナ禍による影響がなければ生まれなかったもの。危機的状況でもプラスに捉え、これからも生産者と飲食店が一緒になって何かを生み出せるような取り組みを展開していきたい。尼崎の盛り上がりにもつながれば」と意気込む。

 まん延防止等重点措置中の営業時間は、12時~15時、16時~20時。火曜は夜営業(17時~20時)のみ。酒の提供は平日限定19時まで。日曜・月曜定休。

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