尼崎市中小企業センター(尼崎市昭和通2、TEL 06-6488-9501)3階に10月1日、創業支援オフィス「ABiZ(アビーズ)」が開設された。
尼崎市では事業所数が近年減少傾向(過去10年で約17%マイナス)にあることを受け、2014年より国の認可を受け創業支援体制を強化している。同オフィスはその取り組みの一環で、起業を目指す人に低コストで利便性の高いオフィスと専門的サポートを提供し、早期の事業安定化を図ることを目的としている。
約82平方メートルのオフィス内には、大型テーブルを囲む18席のフリースペースと、事業所としての登記も可能な2席の固定スペースを用意。その他、施錠式のパーソナルロッカー、複合機、LAN回線、Wi-Fi環境、利用者同士の交流を図れるリラックススペースに加え、隣接する約20平方メートルの会議室も利用可能。オフィスが入る中小企業センターは阪神尼崎駅から北側に伸びる立体遊歩道に直結し、地下駐車場やレストランも備えている。
利用者には「インキュベーションマネジャー」と呼ばれるマーケティングや営業、コンサルティングなどのエキスパートが起業をナビゲートする。弁護士や労務士といった士業に就く専門家集団「サムライ研究会」とも連携しており、法律相談なども可能。経営セミナーや同業・異業の事業者間交流など、ビジネスに有利な情報を入手しやすくするほか、同フロアには市の融資相談窓口もある。
内覧会には稲村尼崎市長も訪れ「業種問わず多彩な人々が集まるのが尼崎の良さ。新たなエネルギーが集まり、起爆剤となる場となってほしい」と積極的な活用を呼び掛けた。
募集対象となるのは創業を目指す人、創業後3年未満の人、ビジネス交流を求める人など。フリースペースは定員36人、月額利用料は8,000円。固定スペースは定員2人、月額1万5,000円。申し込み詳細はウェブサイトで確認できる。10月14日にはキックオフセミナーを開き、利用説明会のほか経済アナリストの森永卓郎さんによる講演会も予定。開催時間は13時~。入場無料。