伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター(伊丹市宮ノ前2、TEL 072-772-7447)で現在、「ぐりとぐら展」が開催されている。
「ぐりとぐら」は1963(昭和38)年に誕生した絵本で双子のネズミが主人公。中川李枝子さんと山脇百合子さん姉妹が原作を手掛け、累計販売冊数2千400万部にも上る人気シリーズとなった。同展は2013年の作品生誕50周年を記念して、2014年から全国を巡回展示している。
会場では、「ぐりとぐら」をはじめ、初期作品の貴重原画など170点のほか、絵本の見開きページを模したパネルや、作中に登場するたまご、野菜などのオブジェ、全シリーズが並ぶ読書コーナーを設けるなど、大人から子どもまで楽しめる内容となっている。
物販コーナーでは、絵本のほか、「トートバッグ(大)」(4,200円)、「ポストカード」(150円)、「おりがみのセット」(500円)などキャラクターグッズを販売している。
「ここまでたくさんの作品が展示されることは今までなかった」と同館学芸員の岡本梓さん。「週末や祝日は混雑が予想されるので、ゆっくり鑑賞するなら平日や夕方がお薦め。何度も描き直した修正線などが確認できる原画ならではの味わいをぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
開館時間は10時~18時。月曜休館(5月7日休館)。入館料は、一般=900円、高校・大学生=500円、小・中学生=200円。