「ミーツ・ザ・福祉2018」が11月10日、尼崎市役所そばの橘公園・野球場(尼崎市七松町1)で開催される。
障がいや障がいがある人たちへの理解を深めてもらうとともに、障がいのある人たちがさまざまな活動に参画することを目的に1982(昭和57)年から開催されている「市民福祉のつどい」をリニューアルした同イベントは、今年で2回目。昨年は約3000人が訪れ、にぎわいを見せた。
開催に先立ち、「どのようなイベント作りをすればたくさんの人が楽しめるのか」を考え、参加者がそれぞれやりたいことを提案しプロジェクトを進めていく「ミーツミーティング」や、イベントに関わる人の話を聞きながら交流する「ミーツゆる飲み会」を実施。イベントを担当する藤本遼さんによると、「ミーティングでは、障がいのある人の人生に焦点を当て歌を作る『生き様ソングプロジェクト』やイベントテーマソング制作などが進み、それぞれ形になった。ゆる飲み会は、聴覚障がいがある人でも楽しめるよう筆談オンリーで行う回などを設けた」という。
当日は、尼崎あぜくら作業所の和太鼓演奏、「放課後等デイサービスひつじwithオラポポ」による即興コンテンポラリーダンス、バリアフリーロックバンド「シェイクオブロック」のライブ、ミーティングにより誕生した「生き様ソング」の披露、イベントテーマソングで踊る「フィナーレ総踊り」などを予定する「グリーンステージ」(10時~)、障がいがある人と元漫才師のコンビ「めいちゃん&かつらちゃん」「まことのぼる」が登場する漫才ライブ、インドの医師マダン・カタリアが考案した笑いの健康体操「ハートオブ笑いヨガ」などを展開する「フルスイングステージ」(10時20分~)の2種類のステージプログラムを予定する。
このほか、視覚に障がいがある人が案内役となり暗闇の中でゲームやお茶を楽しむ「くらやみ体験型喫茶店ココロミルカフェ」(会場は尼崎市役所南館地下1階、参加費=1,000円)、UKロックを中心にポップや昭和歌謡をプレイする「DJブース」、さまざまな色を使って遊びながら1枚の絵を描く「みんなでつくるミーツ・ザ・アート」、身近なもので世界に1つだけの楽器を作る「あるもんで楽器づくり+みんなで鳴らしてみよう」などを展開する体験コンテンツエリア、フード、物販、ワークショップなど約60店舗が出店するブースエリアなども用意する。
藤本さんは「『みんな』という言葉を使うとき、よりたくさんの人の顔が浮かぶようになった。このイベントは僕の人生を広げてくれたと思う。皆さんも楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~16時。入場無料。「くらやみ体験型喫茶店ココロミルカフェ」は事前申込制。問い合わせは実行委員会事務局(NPO法人月と風と、TEL 06-6493-6965)まで。