「アミング潮江 楽市楽座」が9月15日、JR尼崎駅近くのアミング潮江商店街で開催される。
青海波やソロバン、縦横に道が交わるところなど、潮江にちなんだモチーフをちりばめたイベントポスター
JR尼崎駅から300メートルほど北に位置し、個性的な個人経営の飲食店・雑貨店などが立ち並ぶ同商店街。1990年代、都市再開発によって潮江を含むJR尼崎駅周辺の様子は一変し、尼崎の新都心として生まれ変わった。マンション建設が進み子育て世帯をはじめとする新たな住民が増加。今年「本当に住みやすい街 in関西」1位を獲得するに至ったが、同駅からアミング潮江商店街に至るまでには大型商業施設が複数立ちはだかり、近年では人の流れが減少してしまったという。
「人の流れを変えたい、呼び戻したい」と同商店街の商人たちが奮起し、いにしえの商人たちが既成の枠にとらわれず自由で活発な市場を発展させた「楽市楽座」に着想を得た同イベントは、今回を皮切りに毎偶数月第3土曜に定期開催する。
当日は、参加店舗がこの日だけの「お楽しみ」を用意する「楽市」と、見たり聴いたり、体験したりして楽しむ「楽座」を展開。楽市では、各飲食店が当日限定メニューを用意するほか、通常夜オープンの店の味を昼から味わえる企画、街路に手作り品のマーケットやワークショップが並ぶ「楽市マーケット」も登場する。
楽座では、メイン企画の「潮江 近松座」柿落し(こけらおとし)で落語、漫才、手品、沖縄民謡、義太夫を上演。プロ棋士による将棋教室や、フラダンス体験、小さな子どもに向けた「ちびっこSL」「ふわふわきりん」などのアトラクションも用意する。
同商店街振興組合理事の田中正喜さんは「ここは低層の建物に囲まれているため日当たりが良く、四季折々の植栽が咲きそろっている。歩道も石畳風で雰囲気があり、美しい街並みが自慢。店もそれぞれ特徴があり楽しんでいただける商店街なので、これを機に足を運んでもらえたら」と笑顔を見せる。
開催時間は11時~17時。