JR尼崎駅近くにボルダリングジム「Style（スタイル）」（尼崎市長洲西通1、TEL 06-6415-6717）がオープンして3カ月を迎える。

「使えるホールドは決まっているが、登り方は自由。腕力を使って力強くもいいし、テクニックを駆使してもいい」と平良さん

　自動車整備や金属品加工、スクラップなどの工場が立ち並ぶ通り沿いにある同店。元工場をリノベーションし、店主の平良隼也さんが父の勝さんと共に経営している。

　平良さんがスポーツクライミングを始めたきっかけは小学2年生の時に勝さんに連れられて、リードクライミングやボルダリングを体験したこと。中学・高校時代は遠ざかっていたが、昔よく通っていたジムの店長がボルダリングスペース＆ショップ「BaRock（バロック）」（武庫之荘東1）をオープンしたと聞いて訪ねたところ、再び面白さに目覚めたという。もともと起業願望があり、同店をオープンすることで生まれ育ったまちを盛り上げられればと一念発起した。

　ボルダリングを含む「スポーツクライミング」は2020年に開催される東京オリンピックの正式種目に追加され、近年注目を浴びている。同店にも「テレビで見てやってみたいと思っていた」という初心者が多く訪れているという。

　同店では興味のある人が気軽にデビューできる場になればと、最初はマンツーマンでレクチャーを行い、初心者が楽しめる易しいコースを用意。「経験者の前では緊張する」という声を受けて初心者と経験者でスペースを分けるなどの工夫も凝らす。

　平良さんは「年齢や性別、体格などに関係なく、幅広い人たちが楽しめるスポーツ。全身を使うから体をバランスよく鍛えることができるし、どう登るかを考えるプロセスはパズルのようで頭脳も使う。自分が登るだけでなく、他の人たちがどう登るのかを見るのも面白く、その場に居合わせた人同士で案を出し合うなどのコミュニケーションが生まれることもあり、さまざまな楽しみ方ができる」と話す。

　「店名には一人一人のスタイルで楽しんでほしいと思いを込めた。ボルダリングの楽しさを体感してもらえたらうれしい」と笑顔を見せる。

　営業時間は10時～22時。入会登録料は1,080円、利用料は大人＝1,500円（火曜のみ女性限定1,000円）、大学生＝1,300円、中高生＝970円、小学生＝800円。月会員制度あり。