尼崎のピッコロ舞台技術学校(尼崎市南塚口町3、TEL 06-6426-1940)で12月15日、オープンキャンパスが行われる。
兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアターが運営する同校は、1992年に公立文化施設では全国初の舞台技術学校として開設。劇場設備や機材を活用し、現役の舞台技術者の指導の下、美術・照明・音響コース別にスタッフワークを基礎から習得できる。
これまでに725人が在籍し、多くの卒業生が国立文楽劇場や兵庫県立芸術文化センター、宝塚大劇場をはじめ、公立文化施設や舞台関係会社で活躍している。専業主婦からプロの照明家となり、同校で講師を務めるほか、海外で活躍する卒業生もいるという。
今回のオープンキャンパスは、2018年4月開講に向けての新入生募集の一環として初めて行う。対象は入学希望者だけでなく、演劇や舞台芸術に興味のある人を広く募集する。機材の名称や基本的な使い方、舞台用語の解説などの基本講座とともに、バックステージツアー、実際の公演で使用している機材を用いての舞台美術・照明・音響のスタッフワークを体験できる。
同校の西岡宏季さんは「舞台技術は『裏方』と言われるが、最近では役者など『表方』より舞台技術者を目指す人が増えていて、メジャーな仕事になってきたと感じる。舞台やイベントをつくるという意味では、表方と変わらない満足感を得られる上、自分が今つくっている空間が観客の心を揺り動かしているという感動は他には代え難いもの。オープンキャンパスでは舞台に興味のある人はもちろん、日常生活で刺激が足りないと感じている人も、非日常を味わいに参加してもらえたら」と呼び掛ける。
開催時間は18時~20時40分。高校生以上が対象で定員は50人。参加無料。予約制。窓口かホームページ、ファクスで受け付ける。