尼崎市が9月1日から「敬老月間」を実施し、「尼崎市いきいき100万歩運動」の登録者を募集している。
記録表だけではなく、ストレッチやウオーキングの方法、コースなどの情報も掲載している「貯筋通帳」
同事業は、介護予防の観点から気軽に継続して行えるウオーキングを奨励し、高齢者の健康増進を図ることを目的に2004年からスタート。対象者は市内在住の65歳以上で、登録すると歩数を記録できる「貯筋通帳」を進呈する。現在までに7134人が登録し、うち1500人以上が1000万歩を達成したという。
継続する楽しみや喜びのために、情報紙「ひゃくまんぽ通信」送付に加え、記念品や講座など特典を用意する。
歩数に応じた記念品は、100万歩=帽子、200万歩=ウインドブレーカー、500万歩=ウエストポーチ。1000万歩を達成すると、リュックサックと毎年11月開催の「ひゃくまんぽのつどい」で市長から「祝福状」を贈呈する。1500万歩以降は500万歩ごとに、桃・だいだい・黄・黄緑・緑・空・紫色のマフラータオルを贈る。
そのほか、ウオーキングや健康づくりの専門家や大学教授などを招いての講演会、体力測定会、集いに招待する。昨年の「ひゃくまんぽのつどい」で実施した歩行測定会を、今年9月末から定番化し「元気に歩き続けるための歩行測定会」として開く。「歩き方の癖を見直して、元気に歩き続けるためのヒントを得ることができる」と好評だったという。
市健康福祉局福祉部高齢介護課の清水ユカリさんは「『貯筋通帳』には日付と歩数のほかに1行日記を書き込めるスペースがある。ウオーキング途中で見つけた草花や景色をはじめ、その日の出来事を書いている人もいて、日々の記録にもなる。ウオーキングは日常の中で気軽に取り組めるもの。イベントも開催しているので、仲間作りにも役立ててほしい」と呼び掛ける。
同課の呉(お)梨世さんは「登録者かつ教室受講修了者で組織される『シニアウオーキングクラブ』に協力してもらい、昨年『健康まちめぐり ウオーキングコース』という地図を作製した。65歳以上に限らず広く市民に配布しているので、活用してほしい。お薦めは、尼崎城の再建エリア周辺を通過する阪神大物駅からユニチカ記念館、文化財収蔵庫、寺町などを通って阪神出屋敷駅に向かう約4.5キロメートルのコース」と話す。
登録は、介護保険被保険者証と印鑑を持参の上、市健康福祉局福祉部高齢介護課か各老人福祉センターへ。問い合わせは同課(TEL 06-6489-6356)まで。