尼崎の「万葉の里・猪名寺(いなでら)忍者学校」で5月27日、入学式が行われた。
同校は百人一首にも詠(うた)われた景勝地「猪名の笹原」の一部であり、歴史も自然も多く残る猪名寺地域にある。子どもや保護者らに、暮らすまちの歴史や自然と親しんでもらい、愛着を深めてもらおうと、同市出身の漫画家・尼子騒兵衛さんが描く「忍たま乱太郎」からヒントを得て2015年に開校した。住民団体や学校が協働で運営している。
今回は3期生として、園田北小学校に通う1年生~6年生の「忍たま」50人が入学。忍者姿に変身した忍たまたちは早速、紙製の手裏剣や刀の特訓に励んだ。
同校教頭の内田大造さんは「卒業した忍たまからもっと難しい忍術を習得したいという声があった。今年は岩登りの術(ボルダリング)に挑戦する」と意気込む。
晴れて忍たまとなった明比美羽音(みはね)さんは「手裏剣投げが楽しかった」、川西結依さんは「忍者の修行はやったことがないので、やってみたいと思った。岩登りの術に挑戦するのが楽しみ」と目を輝かせる。
忍たまたちは12月までの半年間、猪名寺会館(尼崎市猪名寺1)、佐璞丘(さぼくがおか)公園を舞台に、「忍者心得」「岩登りの術」「隠れ身・隠れ家の術」「歴史術」「おそうじ術」などの修行を積む。