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尼崎で柳原良平さん回顧展 国民的キャラクター誕生の背景も

《アンクル船長と大阪南港》 2010年ごろ 大阪市立中央図書館蔵

《アンクル船長と大阪南港》 2010年ごろ 大阪市立中央図書館蔵

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 尼崎市総合文化センター(尼崎市昭和通2、TEL 06-6487-0806)で現在、回顧展「柳原良平 アンクル船長の夢」が開催されている。

《アンクルトリスと柳原良平》 制作年不詳 横浜みなと博物館蔵

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 故・柳原良平さんは、1958(昭和33)年にサントリーの「トリスウイスキー」広告に登場し、国民的キャラクターとなった「アンクルトリス」を手掛けたことで知られるイラストレーター。1931(昭和6)年に東京で生まれ、関西で青春時代を過ごした。兵庫県立尼崎中学校(現・尼崎高校)在学中は美術部に所属し、子どもの頃から好きだったという船の絵を描きながら才能を磨いた。京都市立美術大(現・京都市立芸術大)卒業後、「寿屋」(現・サントリー)に入社し、のちに小説家として名を成す開高健さんや山口瞳さんらも在籍した宣伝部でイラストレーターとして活躍した。

 同展は、一昨年に横浜で逝去した柳原さんの関西では初となる回顧展。高度経済成長期の日本にウイスキーが広まるきっかけをつくった「トリスウイスキー」の広告作品や関連資料を中心に、創作の原点となった少年時代のスケッチ、船の画家「アンクル船長」として手掛けた絵画・版画、書籍などを一堂に展示し、「海と船と港」を愛した柳原さんの画業を紹介する。

 6月18日には、展示作品を参考に子どもたちが絵本作りに挑戦するワークショップを開く。対象は小学4年~中学3年。定員は10人。電話で予約を受け付ける。

 開館時間は10時~17時。火曜休館。観覧料は、一般=800円、シニア=700円、高校生・大学生=600円、中学生以下無料。7月9日まで。

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