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尼崎市が「尼ノ國」開国宣言 「ごきげんさんに暮らすまち」アピール

「尼ノ國」トップページ

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 尼崎市は3月21日、定住・転入促進情報発信サイト「尼ノ國(あまのくに)」の開国を宣言した。

スマートフォンやタブレットでも見やすいデザイン

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 同市は1970(昭和45)年をピークに人口減少が続き、夫婦2人世帯は転入超過であるものの、中学生以下の子どもがいる世帯は転出超過の傾向が続いている。同サイトは、転出の原因となっている治安やマナー、学校教育、自然環境などに関する負のイメージを払しょくし、同市の暮らしやすさと居住地としての魅力、教育の取り組みなどを分かりやすく伝え、子育てファミリー世帯の定住・転入促進を図る目的で開設された。

 同サイトは、既存の移住・定住促進サイトに見られる「勧誘型」ではなく、「こんな人に来てほしい」というメッセージを持つ「逆指名」のコンセプトが特徴。「尼ノ民(尼崎市民)が大切にする十の合言葉」(おせわさま、おたがいさま、おせっかい、おちょうしもん、おすそわけ、おべんきょう、おしごと、おこさま、おかえり、おとなりさん)を紹介し、それぞれの言葉を体現する市民「ごきげんさん」が数多く登場することで、人のぬくもりを感じてもらい「尼ノ民は楽しそう」「住んでみたい」「住み続けたい」と思ってもらうのが狙い。

 「尼ノ暮し」コーナーでは、「空気が悪いってほんまですか」「治安が悪いってほんまですか」などの素朴な疑問を、尼ノ民が市役所職員にぶつけるほか、「合戦!住めば都自慢」と題して、阪急・JR・阪神の各沿線に住む3人の子育て中の母が座談会を開き、それぞれの沿線自慢を繰り広げる。

 「尼ノ学び」コーナーでは、小学校給食や英語学習など教育現場で行われている特徴的な取り組みを、動画を織り交ぜて詳しく紹介するほか、まち全体に学びの場を広げる「みんなの尼崎大学」の活動も紹介する。

 コンテンツはほかに、尼ノ民がお勧めする1日の過ごし方を紹介する「尼ノ風景」、尼ノ民自らがまちの魅力を発信できる「尼ノインスタ」などを用意する。記事の執筆は、公募で集まったライター集団「尼ノ物書キ組」が手掛ける。

 サイトデザインは、尼ノ民の気質を示す合言葉がいずれも近代化以前の日本で大切にされてきた価値観でもあることから、江戸時代風のグラフィックを採用。スマートフォン・タブレットユーザーの増加を受け、タッチ操作しやすいボタンサイズや、下方スクロールを促すデザインにしたという。

 稲村和美尼崎市長は「ターゲットが子育て世代ということもあるので、教育の取り組みについて動画を使って、より詳しくお知らせしていきたい」とサイト訪問を呼び掛ける。

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