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尼崎でビジネスプランコンペ グランプリは「ママの手作り日傘」

ファイナリストの5人

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 尼崎商工会議所(尼崎市昭和通3、TEL 06-6411-2251)で2月21日、「あまがさきビジネスプランコンテスト2016」の最終審査発表会が行われた。

グランプリを獲得した「nuts」の藤村さん

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 「尼崎から時代を引っ張るアイデアを」と、チャレンジ意欲を持ち実現可能なビジネスプランを募集し、受賞者には支援機関が事業化までをサポートする。今回が初開催。

 昨年8月から2カ月の募集期間に29社から応募が集まった。書類選考と面接で選ばれた5社には、各社に1人ずつ専任のメンターが指導や助言を与える「メンタリングセミナー」を行い、最終選考に備えた。

 ファイナルプレゼンテーションに挑んだのは、身体障がい者が運転できる海外製補助装置付き輸入車のレンタル・販売を計画する「タスク」の田村昌士さん、中小企業の技術を紹介するインターネット動画情報サイト「ワザカタログ」を計画する「エアグラウンド」の畠中裕介さん、育児中の母親たちが手掛ける手作り日傘の製造販売を行う「nuts(ナッツ)」の藤村絵理香さん、高齢者介護の地域包括ケアシステム実現に向け、登録制協力機関「ふれあいサロン」の設立を目指す「サイプレス」の池野千弦さん、発達障がい者の就労支援と雇用創造を行う「エムステージ」の伊東永善さんの5人。

 グランプリを獲得したのは「nuts」の藤村さんで、障がい児を持つ母親たちが中心となって個性的でデザイン性の高い商品を生み、製作チームと販路の全国拡大を目指すプランが高く評価された。審査委員長の加藤恵正さんは「多様な働き方が地場産業を支えていき、次世代の働き方が生まれるプロセスを見せてもらった気がした。社会性の高さと高付加価値の商品を両立するイノベーター」と評した。藤村さんは「ママ仲間とゼロから始めて腕を磨き合い、百貨店で売れるクオリティーまで高めていく物作りは本当に楽しい。これから仲間と焼き肉店に繰り出して、受賞を祝いたい」と笑顔を見せた。

 僅差で準グランプリとなった「タスク」の田村さんは、「体に障がいがあっても、今は好きな車に自由に乗れる可能性がある。今回コンペに参加したのはユーザーやその家族、医療・介護従事者に広く情報を届けたかったから。目的は果たせたのでは」と笑顔を見せた。

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