尼崎市中小企業センター（尼崎市昭和通2、TEL 06-6488-9501）3階の「創業支援オフィスABiZ（アビーズ）」が10月1日、開設1周年を迎えた。

リラックスコーナーを用意

　創業を目指す人に低コストでオフィスと専門的サポートを提供し、早期の事業安定化を図ることを目的とする同施設。運営する「尼崎地域産業活性化機構」の菅野道成さんによると、現在、20代～70代の約20人が利用し、飲食やライフスタイルのコンサルティングなど業種もさまざまだという。

　マーケティングや営業などの専門知識で創業をナビゲートする「インキュベーションマネジャー」の森茂治さんは「さまざまな方が相談に来られたが、中でも70歳を超えてチャレンジしたいという女性が話した『この先も税金を納める立場でいたい』という言葉にはスタッフから『おお』と声が上がった」と振り返る。

　より多くの人に施設を知ってもらおうと、市内イベントへの参加や著名人を招いたセミナー、起業家から話を聞く「アマガサキジェリーカフェ」などさまざまな活動を展開。今後はアビーズと入居する企業、周辺地域とのコラボイベントなども予定しているという。

　菅野さんは「創業で不幸になっては駄目。何でも支援するわけではなく、ブレーキをかけることもわれわれの仕事。タイミングを計りながら的確なアドバイスをし、地に足を付けて事業を軌道に乗せる支援をしていきたい。相談ができる施設は多数あるが、一番相談しやすい環境として創業へのハードルを下げることができれば。とにかく思い立ったらアビーズへ」と呼び掛ける。

　営業時間は8時30分～21時。