尼崎のクラフト作家、北側利彦さんが作っているハンドクラフトの木製人形が話題を呼んでいる。
2014年10月にオープンした「はま・がれじ」(兵庫県尼崎市浜3丁目)は倉庫を改装した北側さんの作業場で、さまざまな木製の人形たちが作られている。全長33センチの人形「DE.QUE」(デク)は納品まで3カ月待ちの人気ぶり。関節部分が柔らかく動く仕組みになっており、商店のディスプレーや個人の観賞用などに購入する人が多い。
小さな人形の「COPPA」(コッパ)は全長10センチほどで、木片の端材などでデザインされている。同時に複数個購入される客も多いという。「木のぬくもりがとても安心する」との声も寄せられている。
「はま・がれじ」の入り口付近には椅子を置き、通り掛かる人が気軽に立ち寄れる場所として開放している。「クラフトを通じてコミュニケーションが取れたら最高。冷たいという感覚が無い材質の物で今後も作っていきたい」と話す北側さんの瞳は、少年のように輝いていた。