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尼崎に怪獣「ガサキングα」現る 「ゆるくないキャラ」で地域のシンボル目指す

シャッターの前に立ちはだかる怪獣。「三和市場」にちなみ、角、爪、体の線はそれぞれ3本

シャッターの前に立ちはだかる怪獣。「三和市場」にちなみ、角、爪、体の線はそれぞれ3本

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 阪神尼崎駅の商店街「三和市場」(尼崎市建家町)が3月13日、オリジナル怪獣「ガサキングα(アルファ)」のフィギュアを発売した。

「ガサキングα」の原画(奥)とフィギュア(手前)

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 「三和市場の暗い地下に数万年前から眠っていたのを商店主たちが誤って起こしてしまい、シャッターを蹴破って暴れ出した怪獣」というガサキングαは、「あまりに凶暴でがさつな」性格からこの名が付けられ、特別なアーマー(装甲)をまとうと「アマガサキングα」に変身するのが特徴。

 昭和の面影が色濃く残る同商店街では、シャッター街を「サブカルチャー発信基地」にしようと、現在さまざまな取り組みを行っている。中でも定期開催する「怪獣市場」は全国から怪獣・特撮映画ファンが集まる名物イベントとなっており、同怪獣を生み出したのも同イベントの常連たちだったという。

 同商店街の森谷寿さんは「市制100周年に合わせ、4年前から構想を練っていた。デザインは『平成ゴジラシリーズ』を手掛けた漫画家の西川伸司さん、キャラクター設定はライトノベル作家の馬場卓也さん、原型・商品製作は『ゴジラオーナメント特撮大百科』で知られるキャスト社に協力を仰いだ。大人の遊び心が詰まった本格派の怪獣が誕生した」と自信を見せる。

 体長10センチの「ガサキングα」フィギュアの価格は1体5,000円。同商店街の各フィギュアショップやイベントで販売する。

 売上金は全て同怪獣の着ぐるみ製作費用に充てるという。着ぐるみはオリジナル特撮映画の撮影に使った後、三和市場の「守り神」として展示するほか、地域イベントへの無料貸し出しも行う予定という。

 森谷さんは「『ゆるくないキャラ』で、子どもたちには怖がられるかもしれないが、多くの人に親しまれるご当地怪獣を目指したい」と意気込む。

 5月には「ガサキングβ(ベータ)」も登場する予定という。

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