配管継ぎ手メーカー「ベンカン・大阪工場」(尼崎市西長洲町3、TEL 06-6482-1351)が開発した円筒形状の樹脂製ブロック玩具「Tublock(チューブロック)」が現在、話題を集めている。
配管継ぎ手の「つなぐ」機能を生かし、つながる楽しさを多くに人に広めようと開発された同商品。特殊な連結構造により分岐や回転が可能で、全22種類のパーツを組み合わせて「動物」や「工場プラント」などさまざまな造形を楽しむことができる。
開発担当の事業開発室・鈴木隆也さんは「配管にこだわらず、技術や機能を違うところに生かそうと、これまで家具作りなどにチャレンジしてきた。その中で気付いた配管造形の魅力と面白さを、もっと手軽に幅広い世代に知ってもらいたいと玩具作りを企画した」と話す。
公式のフェイスブックやツイッターを開設し、地域のイベントに出展するなどさまざまなPR活動を展開。「つなぐ・曲げる・分岐する」が自由に楽しめる構造が受け、SNSやネットを通じて話題となり、「発売したら教えてほしい」と海外からの問い合わせもあったという。
9月の販売開始に先立ち、6月に開催される展示会「東京おもちゃショー2016」へ出展が決まっている。鈴木さんは「玩具の展示会は初めて。どんな反応があるのか期待もあるが不安もある」としながらも、「とにかく手に取ってつないでみてほしい。幅広い世代に楽しんでもらって、いろいろな人とつながることができる新たなコミュニケーションツールになれば」と期待を込める。