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尼崎で玉田多紀さん個展「ダンボール物語」 段ボール使った作品130点

「自己愛」 ©Taki Tamada

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 尼崎市総合文化センター5階美術ホールで9月23日から、造形作家・玉田多紀さんの個展「ダンボール物語」が開かれる。今月10日まで開催された平塚市美術館(神奈川県)に続く巡回展。

玉田多紀さん

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 玉田さんは兵庫県生まれ。多摩美術大卒業後、古紙段ボールを素材に生き物をモチーフにした造形作品を手がけてきた。段ボールをそのまま使うのではなく、水に漬けてパルプにまで戻し、粘土のように造形する手法で、近年は「絶滅危惧種」をテーマにするなど、現代社会の多様な問題に目を向けた制作活動も展開する。尼崎市での個展は初。

 同展では初期の作品をはじめ、自身の子育て経験から着想を得たという、架空キャラクター「蓮(はす)から生まれた蓮太郎」の成長を物語として表現した「蓮太郎シリーズ」、絶滅危惧種の動物をモチーフにした新作まで、約130点を展示。制作の舞台裏なども写真や動画で紹介する。

 関連イベントも展開。日程と内容は、9月23日=玉田さんと一緒に展示室を巡る「ギャラリークルーズ」、23日・24日、10月28日・29日=来場者と交流する「玉田多紀のグリーティング」。

 同展を主催する、市文化振興財団・文化課美術担当の藤巻佐和子さんは「巨大な作品を見上げたり、細かな造形を観察したり、音声ガイドなどを聞きながら世界観に浸ったりと、見るだけでは収まらない鑑賞体験ができる。段ボールの生き物たちの物語を楽しんでほしい」と話す。

 開催時間は10時~17時(入場受け付けは16時30分まで)。関連イベントは日により開始時間が異なる。入場料は、一般=700円、65歳以上・大学生=600円、高校生以下無料。火曜休館。10月29日まで。

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