尼崎の阪急武庫之荘駅南に、三田和牛を専門に取り扱う「焼肉 三田」(尼崎市南武庫之荘3、TEL 06-6431-0577)がオープンして2カ月がたつ。
神戸牛や松阪牛と同様、但馬牛を素牛とする高級ブランド牛として知られる三田牛。三田肉流通振興協議会が指定した市内の生産者で飼育され、同会が定める厳しい基準に合格したものだけが三田肉と呼ばれることから、年間出荷頭数も約500頭(2013年度)と希少になっている。
同会が三田牛の取扱店として認定する「指定店」は全国でも15店しかなく、尼崎市内では同店が唯一。「あらゆる和牛を食べ比べ、三田牛にほれ込んだオーナーが三田に出向き、時間をかけて仕入れ許可を手に入れた。肉質の良さには自信がある」と同店店長の岡田勝さん。希少な三田牛を一頭買いで仕入れており、多様な部位が手頃な価格で味わえるという。
中でも人気はリブロースの中心部のみを使用した「リブロースの芯」(2,138円)で、きめ細かな肉質とあっさりとした味が特徴。ポン酢や塩がよく合うという。バランスよくサシの入った「特選カルビ」(734円)や、マスターの本坊(ほんぼう)さんオリジナルの「オイキムチ」(324円)も辛さを抑えたさっぱり味が好評という。
同店では「1人焼肉も気軽に楽しんでほしい」と、焼き肉店では珍しくカウンター12席、テーブル8席というレイアウトで、メニューもハーフサイズを用意するなど、1人で来ても多種の肉が味わえるよう配慮している。「仕事帰りに1人で立ち寄り、ゆっくり酒を飲みながら肉を味わう客が多い。焼肉といえば家族で鉄板を囲むことが多く、1人客向けの店は少ないので『こんな店が欲しかった』と喜んでくれる客も」と顔をほころばせる岡田さん。開店2カ月でリピーターも数人いるという。
ドリンクメニューは生ビール(518円)や焼酎・日本酒各種、三田牛と相性の良い赤ワイン(ボトル3,240円)も6種用意している。
営業時間は17時~24時。6月19日~30日は、生ビールが半額になる「三田和牛&生ビール祭り」を実施する。