舞台「尼崎ストロベリー」が3月4日・5日、あましんアルカイックホール・オクト(尼崎市昭和通2)で上演される。
舞台チラシ。「実体験を元にした大切な作品。そうそうたるキャスト、スタッフにより舞台化されうれしい。今でも信じている『笑いの力』が、舞台を通じて届いたならこの上ない幸せ」と成海さん
原作は、尼崎出身で落語作家の成海隼人さんが、自身の体験と母親をモデルに書き上げた同名小説。2019年に幻冬舎より出版され、電子書籍化もされた。
物語の主人公は、「お笑いマニア」な母親からたっぷりの愛情と笑いの英才教育を受けて育った高校生・駿一。親子2人、貧しいながらも幸せな生活を送るが、ある日母親がスキルス胃がんを患い余命宣告を受けてしまう。元々人間の体内にあり、がん細胞を攻撃する「ナチュラルキラー(NK)細胞」の存在を知った駿一は、笑うことで活性化するというNK細胞に望みをかけ、「笑いの力でオカンを救う」ことを誓い、友人と漫才コンテストに挑む。
脚本・演出は、演出家の木村淳さんが担当。木村さんが手がけるワンシチュエーション喜劇「はい!丸尾不動産です。」の大ファンである成海さんが、木村さんに「熱烈アプローチ」したという。出演は、真丸さん、篠原真衣さん、堀くるみさん、春名真依さん、井本涼太さん、堀川絵美さん、桜井雅斗さん、橋爪未萠里さん、佐藤太一郎さんほか。
主人公・駿一を演じ、劇中で漫才も披露する真丸さんは「見どころはせりふのかけ合い。関西弁のテンポ感を崩さず、いかに面白く会話できるかが楽しみ」と話す。母・貴代子役の篠原さんは「何があっても、笑いさえなくさなければ心は生きることができる。そんな大切なことをずっと覚えていてもらえるよう、尼崎の街の力を借りて届けたい」と意気込む。
開演時間は、4日=15時、5日=12時、16時。チケットは全席指定で4,500円。尼崎市総合文化センタープレイガイド(TEL 06-6487-0810、9時~19時)、イープラスで販売。