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尼崎・三和本通商店街に図書館「さんとしょ」 「一箱本棚オーナー制度」導入

さまざまな本が並ぶ本棚。「趣味やビジネスをPRする場としてもどんどん使ってもらえたら。オリコムの本棚も設ける予定」と白崎さん

さまざまな本が並ぶ本棚。「趣味やビジネスをPRする場としてもどんどん使ってもらえたら。オリコムの本棚も設ける予定」と白崎さん

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 尼崎市の三和本通商店街に1月28日、図書館「さんとしょ~さんわにあるみんなのとしょかん」(建家町)がオープンした。

「一箱本棚オーナー制度」について紹介するイラスト。オーナー登録申し込みはウェブサイトで随時受け付ける

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 商店街の空き店舗を活用した私設図書館で、尼崎市職員が設立した一般社団法人「オリコム」が運営する。面積は約50平方メートル。

 「一箱本棚オーナー制度」を導入し、月2,000円で「一箱本棚」(縦横35センチ、奥行き24センチ)に好きな本を並べることができる。「最低1冊の本を並べる」ことを条件に、本棚を広告・宣伝、自己表現の場などに活用することもできる。本の貸し出しに加え、趣味での利用やイベント開催も可能な「図書館貸し切り」(オーナー限定)、創作物などを販売できる「チャレンジショップ」といった取り組みも展開する。一般利用は、初回登録料300円のみでその後は無料。本は1度に2冊まで、最大2週間借りることができる。

 本棚は現在80個設置。オリコムの白崎友朗さんは「シンプルに好きな本を持ち寄る人、手がけた同人誌を置く人、好きな標識に関する本を並べる園児など、オーナーは老若男女問わず幅広い。店のショップカードやチラシを並べたり、サイトのURLを表示したりと、趣味やビジネスPRなどにも自由に使ってもらえたら」と話す。

 「商店街は『買い物が目的』という人が多い上、若い世代は近隣の商業施設へ行ってしまう。図書館、交流の場、チャレンジの場として運営することで、多世代が集まる場所になれば」とも。

 営業時間は11時~16時。当面は土曜・日曜のみの営業で、今後は貸し出し業務を行う「図書係」(オーナー限定)などを設け、平日営業を目指す。図書係、チャレンジショップ出店などに関する情報は、募集要項が決まり次第ウェブサイトで告知する。

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