「全国高校生まちづくりサミット2021in尼崎(海と日本2021)」が8月18日~20日、シオノギ教育研修センター(尼崎市戸ノ内)で行われた。主催は公募で集まった市内在住・在学の高校生で構成する同イベント実行委員会。
まちづくりに取り組む高校生が一堂に会して活動を報告し合うことで、地域活動の継続性を高めようと2016(平成28)年にスタートした「全国高校生まちづくりサミット」。福井県鯖江市を皮切りに、静岡県島田市、岐阜県関市などで開催され、今年で5回目となる。今回は「日本財団 海と日本PROJECT」の一環としても実施。海に面した開催地・尼崎の現状や魅力を共有することで、若い世代の海への関心を高めることも目的として掲げた。
イベントには、市内高校をはじめ、愛媛や岡山、福井、北海道などから、現地・オンライン合わせて7団体計106人が参加。十分な感染対策を整えたうえで、各団体による「ご当地PR」、地域の課題を知り解決策を考えるカードゲーム「アマガサキ・トゥー・ザ・フューチャー2」体験、お互いの活動を共有し気付きを得る「next community 活動団体交流会」、海の魅力を感じてもらう企画「浴衣でおしゃれピクニック」などを実施した。
最終日には、「海と日本PROJECT 尼っ子が見て!感じて!お届け!feat.ネイチャー!!!」と題し、尼崎の海や自然の魅力を「高校生目線」で撮影・編集した動画を披露。海釣りやSUPを体験する様子や、尼崎臨海部の運河・河川と尼崎港を隔てる国内最大級の閘(こう)門「尼ロック」の解説など、人々の暮らしと海の関わりを分かりやすく紹介した。
イベントに参加した高校生からは「イベントに参加したことで街の魅力を再確認できた」「尼崎で海釣りなどが気軽にできることを、動画制作を通じて知ることができた」「コロナ禍の中、違う学校の生徒と交流できてよかった」「不安もあったが、みんなと協力することができた。尼崎はすぐ手を差し伸べてくれる人も多く、優しい街だと思った」などさまざまな声が聞かれた。