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尼崎で「子ども食堂」に関するオンライン学習会 一般・行政職員ら50人が参加

オンライン学習会の様子

オンライン学習会の様子

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 学習会「コロナ禍でのこども食堂から見える、アマのこどもたちの今」が7月7日、オンランで開催された。主催は「尼崎こども食堂ネットワーク」。

昨年2月に行われた研修会の様子

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 「尼崎市社会福祉協議会」「認定NPO法人子どものみらい尼崎」「NPO法人スマイルひろば」の3つの地域団体で組織する同ネットワーク。子ども食堂を運営するスタッフを対象にした、子どもとの関わり方や個人情報保護、食品衛生を学ぶ研修会、取り組みに関心を持つ人との交流会など、子ども食堂が「身近な地域の居場所」であり続けられるよう、さまざまな取り組みを展開している。オンラインによる学習会は初の試みだという。

 同ネットワーク代表の濱田格子さんは「コロナ禍の中、市内の子ども食堂が地域の子どもたちとどのように関わってきたかを広く周知すること加え、現在活動を休止している人、取り組みに興味がある人らと、『どんな小さなことでもいいので子どもたちとの関わりを絶やさずやっていこう』という思いを共有したいと企画した。『応援したい』『協力したい』と皆さんに思ってもらえるようなきっかけになれば」と話す。

 当日は、一般参加者や行政職員など合わせて約50人が参加。第1部では、市内の子ども食堂の全体像について紹介。第2部では、市内の子ども食堂で実際に活動に取り組むスタッフが「大変だったことは」「活動を継続するための工夫は」など、一問一答形式で1年間の活動を振り返った。第3部は、質疑応答や意見交換などを行い、さまざまな意見が上がった。

 参加者からは、「家庭や学校とも違う立場で『地域の大人が子どもたちを気に掛ける場』があることの意義を感じる」「皆さんの行動力に感動した」「話を聞いて胸が熱くなった」「子どもにとって居場所があることは大事」などの声が聞かれた。

 濱田さんは「行政の皆さんの協力により、ユーチューブ配信、アーカイブ資料などの作成ができた。市職員の方々に子ども食堂の現状を知っていただく機会となり、市民と行政が協働するいい事例だと思う」と振り返る。「今後は、行政区ごとに子ども食堂などが利用できるフードパントリーの設置、休止している子ども食堂の再開なども支援していきたい」とも。

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