尼崎市が進めるプロジェクト「みんなの尼崎大学」が4月1日、スタートから4年を迎えた。
農学部設立のきっかけとなったイベントの様子。農学部では現在、農業体験などを実施しているという
「みんなの尼崎大学」は、市内全体を大学のキャンパスに見立て、楽しく学べる街にする取り組み。市内で行われる講座を集約したサイトの運営や、商店街とコラボして「店主ならではの知恵」を伝授するワークショップ、自転車マナー向上につなげる社会実験など、多様な取り組みを展開している。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により、多くのイベントや講座が中止となった。同大学では「学びの機会を失わないように」と掲げ、市民がさまざまな思いや悩みを持ち寄る「みんなの尼崎大学相談室」をオンラインで実施したり、人権問題や依存症をテーマにしたオンラインゼミを開いたりするなどさまざまな対応を行ってきた。担当者は「人との交流は対面が基本だと思っていたが、オンラインだからこそ『気軽に参加しやすい』という良い側面もあった」と話す。
「昨年11月に開催したオープンキャンパス『尼崎の農業を掘って食べる日』をきっかけに誕生した農学部、選挙や人権といった社会課題にアプローチしたイベントなど、新たな取り組みも進行している」とも。
問い合わせは「尼崎市 生涯、学習!推進課」(TEL 06-4950-0387)まで。