阪急・武庫之荘駅南側にあるスペイン料理店「パセパセ」(尼崎市南武庫之荘1、TEL06-6431-1166)が4月16日、オープンから14周年を迎えた。
店主・奥田賢さん(66)の妻が、画家である父親に連れられてよくスペインに行っていたことから、なじみのあるスペイン料理の店を夫婦で出そうと1999年、尼崎市富松町に出店。「人通りの多い駅前に店を構えたい」と考え2001年、現在の場所で同店をオープンした。
店内にはスペインから輸入した椅子やテーブルが並び、壁には闘牛やフラメンコが描かれたタイル画を飾る。本場仕込みのレシピで作る本格的な料理が気軽に楽しめると地元で人気の同店。1番人気のメニューは「海の幸のパエジャ(パエリア)」。「イカ墨のパエジャ」や「地鶏のパエジャ」(以上1人前1,800円)も人気だという。スパゲティやタパスと呼ばれる小皿料理も充実しており、ランチタイムには「お得な」セットメニューを用意している。
武庫之荘に開店してから14周年を迎え、「もともとサラリーマンだった自分が飲食業へ飛び込み、慣れない仕事に苦労する毎日だった」と開店当初を振り返る。「店には老若男女幅広い年代の客が訪れ、飛び交う会話が楽しい。面白いから店を継続できた」と奥田さん。続けて、「ここまでやってこられた理由はもう一つ。接客を担当する妻のおかげ。妻はほとんどの客の顔や会話を覚えていて、客が『覚えていてくれた』と喜び、妻のファンになる。かなわないなと感心する」と夫人への思いを語り、「これからも店名パセパセ(スペイン語でどうぞどうぞの意味)にふさわしく、気取らず親しみやすい雰囲気で料理を楽しんでもらいたい。体力が続くまで、とりあえず70歳までは店主として頑張りたい」と決意を語った。
営業時間は、11時30分~15時、18時~22時。木曜定休。