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インタビュー2017-07-13

尼崎市長期実践型インターンシップ VOL.8~株式会社モルファ~

株式会社モルファ
航空機やロケット、潜水艦、自動車、家電製品、スマートフォン、各種テストピースまで、多種多様な金属の精密部品加工に対応しています。技術を生かした金属雑貨ブランド「MORPHA WORKS(モルファワークス)」を立ち上げ、デザイナー、地域製造業、伝統産業の交流を活性化させ、日本のものづくりを世界に発信する取り組みも展開中です。

■尼崎長期インターン生 代々木 直人さんにインタビュー
代々木 直人 大阪大学 法学部 国際公共政策学科 4回生
インターンシップで担当した業務内容
自社の金属雑貨ブランド「モルファワークス」の英語版ウェブサイト、フェイスブックページの立ち上げ。インスタグラムでの写真コンテストの企画。
インターンシップのゴール
海外向けに「モルファワークス」の拡販。
-インターンを始めようと思ったきっかけは?
良いものを多くの人たちに知ってもらい、利益に結びつける経験をしたかったからです。これまで自作曲を売り出す活動に取り組んできて、自分が良いと思う曲をつくれば売れるだろうと考えていたら、花が開かない時期が1年ほど続きました。SNSを工夫したりイベンターに売り込んだりする中で、わずかながら利益を生む経験をしましたが、仕事として同じような経験を積むことで、「販促の難しさ」「製品の魅力をどうすれば効果的に伝えられるのか」を体験として学びたいと参加を決めました。
-株式会社モルファを選んだ理由は?
自分のやりたいことと一致したからです。「モルファワークス」の製品は、他社が真似できないすごい技術を持っていると思いましたし、それを安価で量産するのではなく、高値であってもこだわったものづくりをすることによって「本当に良いと思ってくれるお客さまに販売したい」という姿勢にも共感しました。
-印象に残る仕事はありましたか? その感想も教えてください。
英語版ウェブサイトづくりです。海外で販売するにあたって、「海外のお客さまに対して、どう的確に魅力を伝えるのか」という部分に苦戦したことが一番印象に残っています。語学力の問題もありますが、自分が「モルファワークス」を100%理解しきれていない中で、海外のお客さまに「どう伝えていくのか」を考えるのは難しい。単純に翻訳しただけでは海外のお客さまに伝わらないと思ったので、ウェブサイトを見たり、平山社長にお話を聞いたりして感じた「モルファワークス」の魅力を、自分の中で整理して解釈して、簡単な英語で伝えることを心がけたんです。また、平山社長からのお話で、単に海外に拡販していくのではなく、国によって保険の問題やリスクがあるので、それらも考慮する必要があるなど、「海外で売りたい」という想いを実現するには、相当なステップが必要だということも知りました。
-インターンシップを経て、「自分が成長したなあ」と思うところは?
性格的に、ある程度の方向性を詰めて具体的にしないと、行動に移せないところがありますが、「頭でっかちになりすぎない」大切さを学びました。また、自分が他人に流されやすいことも痛感。会社としてやりたいことがあるのにも関わらず、いろんな意見を参考にしすぎて迷ってしまうことがありました。そんな時は、会社として実現したいことに立ち戻って、「良いものを海外のお客さまに知ってもらうためにはどうすればいいのか」をシンプルに考える!また、自分の思っていることを相手に伝えるためには、紙にまとめてみることも大切であると気づきました。
-今回のインターンシップで学んだことを、今後どのように生かしていきたいですか?
2つあります。1つ目は「物事を始める時に、できない理由を探すのはやめること」です。「無理そうかな」とストップをかけるのではなく、「これをする!」と決めたら行動に移す。迷っても、決めたことや効果が見込めることは、やりながら方向性を変えていくことも含めて、作業しておけばよかったなと思います。2つ目は「考えを紙やノートに書き出してまとめる習慣をつけること」です。自分の中で咀嚼(そしゃく)できていないと、あやふやなまま認識違いが起きた中で話が進んでしまい、時間が無駄になるので、思いや考えを紙に書くなどして整理してから相手に伝えるということを意識したいと思いました。
-最後に、尼崎で働いてみた感想を教えてください。
独自の技術を核にしておもしろい製品をつくっている会社が多いことを知りました。また、「何か新しいことを始めたい」と思った時に、すぐに会いに行けるような範囲内に、高い技術を持った会社が隣接していて、それもおもしろいですね!
■続いて、代表取締役社長 平山 哲史さんにインタビュー
平山 哲史 学生時代は、海外を旅しながら、人・街・暮らし・宗教について学び、人の暮らしとものづくりのあり方を考察してきた。他企業でエンジン制御開発に携わった後、株式会社モルファに入社。
-インターン生を受け入れようと思ったきっかけは?
伝統的な工芸や江戸時代から続くものづくりと、近代の「安くて早くて上手い」が原理原則であるものづくりは違うと思うんです。「モルファワークス」のアイフォンケースは、あえて非効率なものづくりをして、それに価値を見出せるお客さまに販売する商品となっています。21世紀のものづくりは、効率化だけを追い求めるものは消え、アート性や非効率なものが見直される時代が来るのではないかと考えています。そんなものづくりに、学生時代から接する機会を一人でも多くの学生が持てることが重要と思い、受け入れることにしました。
-インターン生の代々木さんの活躍ぶりはいかがですか?
海外で販売するためのウェブサイトのインフラ構築という、私ができない分野に取り組んでもらい、活躍してくれました。代々木さんは自分の頭の中で考えるタイプなので、行き詰ってしまう場面も。たいていの人はそうではないでしょうか。そんな時は専門家に聞くのが一番早い。自分だけで解決しないで、「即電話、即訪問。専門家に話を聞く」という行動力が重要で、解決の糸口につながります。
-インターン生を受け入れた成果はありましたか?
東京の展示会で出会ったタイのお客様が来社された時、代々木さんが英語で対応してくれました。2年前にあった展示会で一目惚れし、新しいケースが発売するのを2年間も心待ちしていてくれて、大阪に訪れた際、わざわざ尼崎まで立ち寄ってくれたんです。物を売って単純に売上を追うだけではなく、実際につくったものを誰かが喜んでくれるということが大切だと思います。自分たちにとって生きがいの一つになっているものを、海外の人たちにも提供するという「物を販売する喜び」を代々木さんと共有できたことが一番の成果かなと思っています。お客さまも売り手側もお互いに心から喜ぶ体験をお互いにできたことが単純にうれしく、商いはそこだと思います。「売上を上げないといけない」というノルマだけではなく、自分から「もっと良いものをつくりたい」「もっといろんな人に知ってほしい」という想いを大事にして、代々木さんには社会に出てもらえたらいいなと思います。
-インターン生の代々木さんへメッセージをどうぞ!
頭で考えるよりも、感覚を大事にして仕事に打ち込む。心で感じることを大事にしてわくわくしながら、商売していくのがいいのではないでしょうか。そんなふうに自分に正直に生きてほしいです。
-最後に、尼崎で働く魅力について教えてください。
ものづくりがしやすいまち。近くに技術に長けた企業がたくさんあるので、ほとんど尼崎で完結するのが魅力です。それぞれの企業がほどよい距離感を持っているので、良い意味で依存し合わず、個々で完結もしているので、そんな企業がつながったら、さらにもっと良くなると思っています。
株式会社モルファ
尼崎市長期実践型インターンシップ報告会 「チームあまがさき」構想も(尼崎経済新聞)
https://amagasaki.keizai.biz/headline/456/
尼崎市長期実践型インターンシップ
http://amagasaki-intern.com/

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