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尼崎の老舗バー、「Qくらぶ」として移転新装-看板娘はミスキャンパス

テキパキと接客する中野さん

テキパキと接客する中野さん

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 尼崎中央商店街で30年以上続く老舗バーが2014年12月4日、「Qくらぶ」(尼崎市昭和南通3、TEL090-5048-0249)として阪神尼崎駅前に移転オープンした。

店主の林さん(右)と看板娘の中野さん(左)

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 尼崎中央商店街で「やきとりQ倶楽部」「ショットバーQ倶楽部」といえば、地元の人々にとってはおなじみのスポット。前身の店「白樺(しらかば)」から数えると30年以上も続く老舗で、常連客の中には付近の各商店街の理事、地元政治家や芸能人も。まさに尼崎の「顔」が集う場所だった。

 その「Q倶楽部」が名称を「Qくらぶ」に変え、よりアクセスのいい阪神尼崎駅から徒歩2分の路面に店を開いた。店舗面積は60平方メートル。従来の店と最も異なるのは、店舗の約3分の2を占め25人ほどを収容できる立ち飲みスペースだ。「初めての試みで不安もあるが、常連のお客さまだけでなく、さらに広い層のお客さまに楽しんでいただける店にしたい。女性も気軽に立ち寄れる店を目指している」と店主の林久博さん。立ち飲みスペースの奥には、従来のQ倶楽部らしい雰囲気を味わえるバーカウンター(8席)も備える。

 メニューは「鶏刺し身盛り合わせ」(540円)、「おでん」(100円~)、「だし巻き」(324円)など。ショットバーを経営した経験から酒の種類も豊富で1杯400円から提供。尼崎市制100周年記念特別メニューのウイスキー「竹鶴」を使った「マッサンハイボール」と、稲村和美尼崎市長にちなんだ「イナゴンハイボール」(以上500円)が同店のおすすめ。ハイボールやチューハイには特殊な炭酸サーバーを使い、「爽快感のある飲み応えが自慢」という。

 林さんの妻がサービスを手伝い、三女が店の看板文字を手書きするなどアットホームな雰囲気も。「店内の仕切りカーテンが閉まっている時は夫婦げんか中」と林さんは笑う。スタッフの中野恵利紗(めりさ)さんは、2014年関西外国語大学ミスコンテストグランプリに輝いたという同店の看板娘。さわやかな笑顔でテキパキと接客を行い、常連客の人気を集める。中野さんはハワイ出身で、3歳から尼崎で育った。林さんの子どもと同級生で家も近所だったため、小さいころから家族ぐるみで交流があり、「Qくらぶ」でのアルバイトは中野さんの家族も大賛成だったという。「フレンドリーなお客さんばかりで働いていてとても楽しい。いろいろな話も聞けて勉強にもなる」と中野さん。「一日の疲れをQくらぶで癒やしてもらえたら」とも。

 林さんは「たくさんの出会いを生み、尼崎の人々にとって青春の店として30年来親しまれてきたQくらぶの新たな歴史が始まる。これからも街の社交場として地域に根付いた店に育てていきたい」と笑顔で話す。

 営業時間は16時~翌1時。日曜・祝日定休。

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