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尼崎のベーカリー&喫茶店が41周年-伝統の味を引き継いだピロシキ

昔ながらの味、モンパルナスの「ピロシキ」

昔ながらの味、モンパルナスの「ピロシキ」

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 阪神尼崎駅構内にあるベーカリー&喫茶店「モンパルナス」(尼崎市神田中通1、TEL 06-6413-3301)が3月、オープン41周年を迎える。

「モンパルナス」オーナーの古角武司さん

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 同店の看板商品である「ピロシキ」(160円)は、かつて関西を中心に「モスクワの味」をキャッチコピーに、印象的なCMソングで親しまれていた洋菓子店「パルナス」の味を引き継いでいる。

 同店はパルナス創業者の弟が独立してオープン。当時のままの製法で作るピロシキは、塩コショウで味付けした牛ミンチ、玉ネギ、ゆで卵を具材に、外はカリっと中はふんわりと揚げたパンに包まれており、シンプルな味は「なぜか無性に食べたくなる」と評判だ。

 関西各地に200店以上の店舗展開をしていたパルナスが2000年に事業を停止したため、懐かしの味を食べることができるのは現在モンパルナスだけとなっている。

 店主の古角武司さんは「阪神尼崎駅周辺の街並みも40年で大きく変わった。飲食店やスイーツを販売する店も増えたので、店頭販売のほかに百貨店の催事販売やネット販売も積極的に行っている。ピロシキの販売スタイルは変化しても、味と製法は昔のまま」と話す。

 子どものころ食べていたピロシキの味を懐かしんで、大人になった客がまとめ買いするケースが多いといい、問い合わせの電話で昔のCMソングを歌う人もいるという。

 古角さんは「お客さんのピロシキへの要望がある限り、これからも使命感を持ってピロシキの味を守り続けていきたい」と話す。

 営業時間は月曜~金曜=7時30分~19時30分、土曜=7時30分~19時00分、日曜=8時00分~18時00分。年末年始5日間及び、5月の連休最終日のみ休業。

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