尼崎市女性センタートレピエ（尼崎市南武庫之荘3）で11月1日、「尼崎ソーシャルビジネスプランコンペ」（以下、尼コンペ）の最終審査会が行われた。

特別賞の「つなGirl（ガール）」のメンバー

　さまざまな課題を抱える尼崎市において、それらを解決するためのビジネスアイデアを募集し社会起業家を育成することを目的とする同コンペ。

　8月から1カ月間の応募期間に13組の応募があった。9月20日・21日には兵庫県立総合体育館でアイデアのブラッシュアップ合宿を実施。合宿ではメンターと呼ばれる社会起業家が全13組のプランを見て、目的や内容などを問い掛け内容を磨き上げる作業を行った。

　最終審査では勝ち残った5組が公開プレゼンテーションを行った。最優秀賞は小仁充子さんの「子どもとの時間と収入のバランスを！ ママとしてイキイキ輝く働き方 Happy Mama Studio Project」に決定した。受賞した小仁さんは「素直にうれしい。全国に応援してくれている仲間がいるので、その期待に応えるためにも来年の夏までにはビジネスを形にしたい」と笑顔で話す。

　特別賞の「尼崎を元気にしてくれるで賞」は園田学園女子大学、学生地域連携推進委員会つなGirl（ガール）に授与された。同会の舘（たて）さんは「尼崎の伝統野菜『尼いも』で人と人とがつながるプロジェクトを考えた。尼崎を元気に『つなぐ』ために『芋づるボーイズ』と『芋づるガールズ』になってほしい」と元気に話す。

　「尼崎市ではさまざまな社会課題を抱えており、課題『解決』先進都市を目指している」と話すのは同市職員の立石さん。「社会の課題を解決してみようという起業家が尼崎市から生まれる、または尼崎市に集まることを期待している」とも。尼崎市では次年度も同コンペを開催予定。