尼崎市武庫之荘1丁目の「カフェぷろぽ」で現在、来店客らが店内の本棚をシェアする企画「まちライブラリー」を展開している。
店主の真田さんは「武庫之荘に20年以上住み、居心地のいい街の雰囲気が気に入りここにお店を出してみたいと思っていた。そんな時たまたま空き物件が見つかり、入った瞬間すてきなお店になるイメージができた。一目ぼれでした」と語る。店名の由来はフランスの哲学者アランの「幸福論」原題 "Propos sur le bonheur" から名付けた。
落ち着いた色調の店内には、店舗の中心には本棚が並んでいる。この店舗は「まちライブラリー」という企画に加わっている。まちライブラリーとは、まちのカフェ・オフィス・病院などの一角に置いた本棚に、利用者がメッセージ付きの「本」を持ち寄り、交換しながら「人」の縁をつむいでいく活動だ。
もともと主婦だった真田さんは本を読む事が好きで、本を通じて人がつながれたらとの思いから現在の形になった。あえて1席1席の間隔を離し、ゆっくり本を読む事ができる配慮もされている。 利用客から「女性1人で入りやすい」や「ゆっくり本を読むことができる」などの声が多く聞かれるという。店の奥にある大きくて明るい窓からは阪急武庫之荘駅のホームが見え、利用客の人気を集めている。
一番人気の「週替わりランチ」(880円)や「チョコシフォンケーキ」(450円)、「ベーグル」(400円)など全て手作りで提供している。
「14席と少ない席数だが、今後もくつろいで気分転換をしていただいたり、読書を楽しんでいただくなど思い思いの時間を楽しめる空間を提供していきたい」と話す。
営業時間は11時~19時。月曜・第3日曜定休。