見る・遊ぶ 暮らす・働く

旧尼崎警察署でロックイベント 発端は「ロックと尼崎の共通点」

右から今西さん、山田さん、岡崎さん

右から今西さん、山田さん、岡崎さん

  • 0

  •  

 尼崎・城内地区にある旧尼崎警察署で11月21日、「ama‐感Geki‐ROCK‐Fes(アマ・カンゲキ・ロックフェス)」が開催される。

イベントチラシ

[広告]

 1926(大正15)年に建設された歴史的建造物「旧尼崎警察署」を有効活用し、城内地区を盛り上げようと2014年に始まった同イベントは、今回で2回目を迎える。

 同施設は「セセッション式」と呼ばれる様式の建造物。1970年代に警察署が新築移転し、児童館などとして使われていたが、1995年の阪神・淡路大震災以降はほぼ放置されていたという。近年、市民団体と周辺住民が清掃・緑化活動などを継続的に行い、同施設を有効活用しようと、さまざまな取り組みを行ってきた。

 同イベント実行委員長の今西真澄さんは「エルビス・プレスリーといえば監獄ロック、ビートルズゆかりの地であるリバプールは工業地帯、ロサンゼルスは『ロス』と呼ばれ、尼崎は『アマ』と親しまれている。ロックと尼崎は共通点が多く、開催するならロックイベントしかないと思った」と振り返る。

 同イベント実行委員の山田哲史さんは「ロックミュージシャンには最高のロケーションで、ニーズに合っていると思う。市が管理する歴史的建造物でロックライブという試みも珍しい」と笑顔で語る。同じく実行委員の岡崎勝宏さんは「ここは関西でも大規模な警察署だった。地下の拘置所へは当時どんな人が入っていたのかなど、音楽と一緒にさまざまな歴史を感じながら楽しんでほしい」とも。

 出演は、大阪で結成され、関西ソウルシーンで活躍するバンド「ザ・たこさん」に加え、「彩菜無双・監獄露ッ愚(ロック)編」、浦田哲也さん、「The New Crabs」ら尼崎出身のアーティストが登場する。

 来年は「尼崎市市制100周年」を記念し、6月11日・12日にも開催を予定。今西さんは「今後は規模を大きくし、尼崎から有名バンドを輩出できるようなイベントにしたい。内容も、音楽のクオリティーを保ちながら『尼崎』にこだわりたい」と意気込む。

 12時30分開演。入場料は3歳以上=1,500円(ワンドリンク付き)。問い合わせは今西さん(TEL 06-6426-7580)まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース