阪急武庫之荘駅南側にあるチュニジア雑貨専門店「DAR YASMINE(ダール・ヤスミン)」(尼崎市南武庫之荘1、TEL 06-6437-8080)が8月1日、6周年を迎えた。
店主の道上朋子さんは、海外旅行ガイドブック「地球の歩き方」のライターや旅行コーディネーターなどで2003年から約7年間、北アフリカのチュニジア共和国に滞在。チュニジアの物産を日本へ紹介し、さらに現地の貧困・雇用問題の緩和へつなげようと同店をオープンした。店名はアラビア語で「ジャスミンの家」。ジャスミンはチュニジアでもっとも親しまれている花だという。
1、2階合わせて約22坪の店内には、チュニジア民芸品の中でもポピュラーという「鳥かご」(32センチ~、5,184円~)をはじめ、もともとハマム(トルコの風呂)に入る際に使われていた大判の腰巻きで、ストールやテーブルクロスとしても使える「フタ」や「キリム」(以上4,104円~)と呼ばれる敷物などの布製品、オリーブの木で作った「バターナイフ」(972円)などのキッチン用品、チュニジア北部の町「セジュナン」で生まれたといわれる、カメやフクロウをかたどった陶器のオブジェ(756円~)、アフガニスタン、トルコ、モロッコ製のアクセサリーがズラリと並ぶ。
道上さんは「開店当初は商品納期が大幅に遅れ、日本に届いても半分破損状態ということもあった。一方、きっちり約束を守り仕事を依頼したその場から商品製作に取り掛かる人もいる。さまざまな人と出会ってきた」と振り返る。
現在も商品の買い付けや現地農村開発、雇用創出の取り組み、ライター、コーディネーター、大使館での仕事と、チュニジアをはじめ各国を飛び回る多忙な日々を送るが、ラマダンに当たる夏季は帰国するという。「ラマダンはすべて仕事がストップする。お店もほとんど開いていない。さまざまな仕事をしながら経営を継続するのは大変だが、これからも尼崎から日本でも珍しいチュニジア雑貨専門店として発信していけたら」と意気込む。
営業時間は11時~18時(8月23日までは12時30分~20時30分)、月曜定休。