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尼崎えびす神社で「夏越の祭」 茅の輪くぐり、厄払いと幸せ祈願

境内に設けられた「茅の輪」と宮司の太田垣さん

境内に設けられた「茅の輪」と宮司の太田垣さん

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 尼崎えびす神社(尼崎市神田中通3、TEL 06-6411-3859)で7月9日・10日、「夏越(なごし)の祭」が行われた。

茅の輪をくぐり本殿に人形を納める参詣者

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 阪神尼崎駅北側にあり「尼のえべっさん」の名で親しまれる同神社。毎年7月9日・10日の2日間にわたり行われる同祭は、半年間の日常生活で知らずに身についた罪や穢れ(けがれ)を「茅(ち)の輪くぐり」や「人形(ひとがた)納め」の神事を通してはらい、残り半年間の安全、招福を祈願するもの。1953(昭和28)年に現在の場所へ遷座して以来続く祭事といい、毎年約3000人が参加する。

 大鳥居前に夜店が並び、境内ではエビスビールの生ビールやおつまみを販売する「エビス・ビアガーデン」が開かれ、地元グループによるフラダンスや音楽のパフォーマンスが行われた。

 宮司の太田垣亘世(おおたがきのぶよ)さんは全国でも珍しい女性宮司。かつて客室乗務員として働いていた頃、海外生活の中で日本文化の魅力に目覚めて神道を志すようになったという。2002年に実家である同神社の宮司に就任。現在は神職の傍ら、女性ならではの視点で日本文化や神道についての講演も行い、大学や文化センターなどに活躍の場を広げている。

「神社には、お祭りに参加する人、日頃の感謝でお参りする人のほかに、悩みを抱えていたり、新しい変化を求めてお参りしたりする人も多い。神職に気軽に話しかけて悩みを打ち明けることで、心を軽くしてもらえたら」と太田垣さん。社務所では参拝に来た女性の人生相談に乗り、「飲み屋のように」盛り上がることもあるという。「これからも訪れた人の表情を明るくする神社を目指したい」と意気込む。

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