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尼崎に特撮フィギュア店 サブカル発信基地へと生まれ変わる三和市場

店主の西川さん(右)と小山さん

店主の西川さん(右)と小山さん

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 阪神尼崎駅近くの三和市場に3月1日、特撮フィギュアを中心に扱う「KH COMPANY(カンパニー)」(尼崎市建家町89、TEL 06-4965-5250)が実店舗をオープンした。

眺めているだけで楽しいフィギュアの半数は小山さんの個人コレクション

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 昭和の面影を色濃く残す三和市場では、空き店舗や廃虚となった住居をカフェやイベントスペースとして活用して注目を集めており、中でも定期的に開催される「怪獣市場」やマニアたちが得意ジャンルについて談義する「酒場イベント」は全国からファンを集めるなど、人気が高まっている。

 従来オンラインショップのみで展開してきた同店は、昨年5月の「怪獣市場」参加がきっかけで初の実店舗を持つことに。同店取締役の小山一夫さん(51)は、「本格フィギュアはハンドメードのため、実物をじっくり比較、吟味して買いたいと考える客が多い。実店舗を持つことで、オンラインではかなえられなかった客の要望に答えられている」と満足そうに話す。小山さんは20年来の特撮フィギュアコレクターで、店舗に並ぶフィギュアの半数以上は小山さんの個人コレクション。自宅にもさらに多数のコレクションが眠っているという。「若い世代からのニーズが多いためキン肉マンやガンダム、エヴァンゲリオン関連なども扱うが、やはり私の世代にとってはウルトラマン、ゴジラ、仮面ライダーといった特撮作品への愛着が強い。だが全国的に見てもアニメフィギュアが優勢で、特撮フィギュアの取り扱いは少なくなる一方。寂しさを感じる」と小山さん。

 店主の西川英代さんはウルトラセブンを演じた俳優、森次晃嗣(もりつぐこうじ)さんのファン第一人者であり、ファンサイト「KUMAファイル」も運営。西川さんが担当するのは隣接するインテリア・アクセサリー雑貨店「リベルテ」だが、ウルトラマン談義では負けていない。「好きなものに囲まれて、好きなものについて語り合える。そんな店にしたい」と西川さん。

 同店のおすすめアイテムは、フィギュアの名匠である三枝徹(さえぐさとおる)さんが手掛けた「ミラーマンマスク」(19万4,400円)で、15体限定生産のレア品。購入者には小山さんが苦労して入手した石田信之さん(「ミラーマン」主演俳優)の直筆サイン色紙を贈る。

 営業時間は11時~18時。火曜定休。三和市場では5月3日・4日に第3回「怪獣市場」が開催され、同店も参加予定。特撮作品関連の有名人ゲストも迎える。

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